楽天投信投資顧問(株)より、楽天・バンガード・ファンドシリーズの第3弾として「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」が新規に設定されます。
愛称は楽天・バンガード・ファンド(新興国株式)となります。
参考記事「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」新規設定。VTやVTIに気軽に投資可能!
[最終更新日:2017.11.27] SBI証券のポイント還元率追加
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「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」の詳細
ファンドの基本情報
楽天・新興国株式 インデックス・ファンド | |
設定日 | 2017年11月17日 |
投資形態 | ファミリーファンド(マザーファンドがETFに投資しますので実質的にファンド・オブ・ファンズ) |
インデックス | FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株) |
投資国 | 新興国 |
投資ETF | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF [VWO] |
ETF経費率 | 0.14% |
購入時手数料 | 無 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬 | 0.1296% |
実質的な信託報酬 | 0.2696% |
信託報酬としては、全世界株式や全米株式と同じ0.1296%、それにVWOの経費率0.14%が上乗せされ、実質的な信託報酬は0.2696%となります。
ファンドの詳細
楽天・新興国株式インデックス・ファンドは米国ETFであるVWOに投資するファンド・オブ・ファンズです。(厳密にはマザーファンドである楽天・新興国株式インデックス・マザーファンドがVWOに投資するファミリーファンド方式)
ETFの経費率を加えた信託報酬が0.2696%と超低コストです。
現時点での新興国株式インデックスファンドの最低水準の信託報酬は<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスの0.36612%ですので、約0.1%も下がる事になります(ベンチマークは異なりますが)。
参考記事インデックスファンド・コスト比較
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF[VWO]とは?
投資する米国ETF VWO、そのインデックスであるFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスは、新興国の大型・中型・小型株を対象とし約4,000銘柄から構成されている指数です。
引用バンガードETF
国内インデックスファンドでよく使われるMSCIの指数、MSCI Emerging Marketsが大型・中型株を対象とした832銘柄(2017.1時点)ですので、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスがより広くカーバーした指数という事になります。
ファンド・オブ・ファンドの問題点
ファンド・オブ・ファンド(というより海外ETF)では、配当課税で不利になる場合があると推測されます。
通常の国内ファンドの場合、保有する銘柄で配当が出ると、それぞれの国で源泉徴収された後の配当金がファンドの資産となります。そして、多くのインデックスファンドでは分配金を出しませんので、最終的に売却する際に譲渡益として国内で課税されます。結局、現地国と国内の2重課税となります。
一方、楽天・新興国株式インデックス・ファンドが投資するVWOの場合、先ず現地国(投資する新興国各国)で課税された後、分配金として支払われますが、ここで米国でも課税されます。楽天・新興国株式インデックス・ファンドが分配金を出さない方針であれば、現地国・米国で課税された後の分配金がファンドの資産となり、後は通常のファンドと同様、売却時に譲渡益として国内で課税されます。結局、現地国・米国・国内の3重課税となってしまうのです。
このように米国以外に投資する場合、FOF(というより正確にはファンド・オブ・ETFs)は税制上不利になる場合もありますので、厳密には信託報酬や実質コストだけで損得を判断出来ません。
そのあたりの損得は下記の記事で検討してありますので参考にして下さい。
参考記事国内インデックスファンド vs. 海外ETF(米国籍ETF) お得なのはどちら?
販売会社
楽天証券、マネックス証券で2017年11月17日より、SBI証券で2017年11月28日より販売開始されます。
ポイント還元サービス
SBI証券の投信マイレージサービス、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と同じく「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」も還元率0.03%(年率)となりました。
楽天証券の方が0.048%と有利です。
まとめ
新規に設定される「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」、手軽に外国ETFであるVWOに投資出来、しかも新興国株式インデックスファンドとして超低コストです。
税制上多少不利になる可能性もありますが、魅力的なファンドである事には違いありません。
購入は、楽天証券、マネックス証券、SBI証券で。
公式サイト楽天証券