日本を含む全世界の株式に投資するインデックスファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]について解説します。
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[最終更新日:2021.2.2]純資産総額、「最新の騰落率」を2021.1末時点の情報に更新。
[2020.9.18]全て最新の情報に更新。
*本記事は基本的に2020年8月末日時点、及び2020.7決算の情報に基づき記載しています。
見出し
楽天・全世界株式インデックス・ファンド [楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]の基本情報
楽天・バンガード・ファンドシリーズは、楽天投信投資顧問が米国大手投信会社の日本法人 バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社と協働し、バンガードETFに投資する低コストのインデックスファンドです。
今回解説するのは日本を含む全世界の株式に投資しFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとの連動を目指す楽天・全世界株式インデックス・ファンド。
先ず、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの基本情報をまとめます。
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
設定日 | 2017年9月29日 |
運用形態 | インデックスファンド |
投資形態 | ファミリーファンド *マザーファンドがバンガードETFに投資するので事実上FOF。 |
ベンチマーク | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(配当込・ネット) |
購入時手数料 | 無 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬(税込) | 0.2120% (投資先ETF経費率 0.08%含む) |
実質コスト | 0.261% |
純資産総額 | 687.8億円(2021.1.29時点) |
(マザーファンド) 純資産総額 | 443億円(2020.7.15時点) |
分配金実績 | 無 |
つみたてNISA | 対象商品 |
SBI証券ポイント還元年率 | 0.03% |
楽天証券ポイント還元年率 | 0.048% |
投資対象
ベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス[配当込み・ネット]で、中・小型株を含む全世界の株式に広く投資します。
ネットとは配当に対する源泉徴収税を考慮した指数の事です。(その源泉徴収税率が日本に対して適切なものなのかは定かではありません)
但し、投資先ETFの分配金に対する米国課税は考慮されていません。
(注)配当込・ネットは楽天投信投資顧問に確認しましたが公表された情報ではない為、その真偽を保証するものではありません。
実際の運用はマザーファンドを通して米国バンガード社のETF バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(Total World Stock ETF【VT】)に投資します。
画像引用:楽天・全世界株式インデックス・ファンド交付目論見書
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バンガード・トータル・ワールド・ストックETF 【VT】 ~FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス~
日本を含む先進国、新興国の大型から小型株までも含み、投資可能な全世界の株式時価総額のほぼ98%をカバーする時価総額加重平均型の指数、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとするETFです。約49カ国の約8,800銘柄で構成されます。
その経費率は0.08%。
投資国
国内(日本)、米国、先進国(日本、米国除く)、新興国の配分比率は下図のようになります。
国内・先進国(日本除く)・新興国の比率は7.1%:82.3%:10.7%。
そして、全世界といっても58%を米国が占めます。
組入銘柄上位
2020年8月末日時点で8,776銘柄に投資、組入上位10銘柄は下表のようになります。
銘柄 | 国 | Ticker | 比率 | |
1 | Apple Inc. | 米国 | AAPL | 3.5% |
2 | Microsoft Corp. | 米国 | MSFT | 2.8% |
3 | Amazon.com Inc. | 米国 | AMZN | 2.5% |
4 | Facebook Inc. | 米国 | FB | 1.2% |
5 | Alibaba Gr. | 中国 | BABA | 0.9% |
6 | Alphabet Inc. Class C | 米国 | GOOG | 0.8% |
7 | Alphabet Inc. Class A | 米国 | GOOGL | 0.8% |
8 | Johnson & Johnson | 米国 | JNJ | 0.7% |
9 | Tencent Holdings | 中国 | 700 | 0.7% |
10 | Tesla Inc. | 米国 | TSLA | 0.6% |
データ引用:米国Vanguardサイトより
上位10銘柄中、所謂GAFAMにJohnson & JohnsonとTeslaを加えた8銘柄が米国企業です。
米国以外では中国が2銘柄。
日本企業ではトヨタ自動車が0.3%で44位、ソフトバンクグループが0.2%で82位となっています。
手数料(信託報酬、実質コストなど)
楽天・全世界株式インデックスファンドの信託報酬は0.1320%(税込)
これに投資先ETFの経費率0.08%を加えて、
実質的な信託報酬は0.2120%(税込)。
勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。
実質コスト
2020年7月15日に3期目の決算を迎え、その実質コストは0.261%(税込)。
信託報酬以外のコストが0.049%、1期目0.277%(消費税10%換算)、2期目0.089%(消費税10%換算)より大幅に下がりました。十分許容範囲内と言って良いでしょう。
*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値です。
楽天バンガードファンドの3期目決算結果の詳細は下記記事を参照して下さい。
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他社 類似ファンド(全世界株式インデックスファンド)との信託報酬・実質コスト比較
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとするファンドは楽天・バンガード・ファンド以外にSBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)があります。
*SBI・全世界株式インデックス・ファンドは旧名称 EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドです。
また、小型株は含みませんが、同じく全世界株式(日本を含む)を投資対象としたMSCI ACWI(All Country World Index)をベンチマークとするeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)等を含めて信託報酬・実質コストを比較します。
さらに、eMAXIS Slimシリーズの個別のファンド(TOPIX、先進国株式、新興国株式)を7%:81%:12%の比率で組み合わせた場合も参考までに記載します。
(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。
*ファンド名下の[]内はベンチマーク。[FTSE]はFTSE Global All Cap Index、[MSCI]はMSCI All Country World Indexの略。
ファンド | 信託報酬 | 実質コスト | |
---|---|---|---|
1 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド [FTSE] | 0.1102% | 0.133% |
2 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) [MSCI] | 0.1144% | 0.205% |
- | 個別ファンドの組合せ | 0.1161% | --- |
3 | たわらノーロード 全世界株式 [MSCI] | 0.1320% | 0.240% |
4 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド [FTSE] | 0.2120% | 0.261% |
5 | つみたて全世界株式 [MSCI] | 0.2200% | 0.315% |
6 | ステート・ストリート 全世界株式インデックス [MSCI] | 0.5280% | 0.617% |
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の直接のライバルとなるSBI・全世界株式インデックス・ファンドが2019.9.26より信託報酬を大幅に引き下げた事から、0.10%と大きな差をつけられています。ただ、3期目決算で信託報酬以外のコストが下がった為、実質コストでは若干差が縮まります。
一方、ベンチマークは異なりますが2019.11.12に引き下げたeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)には信託報酬で0.10%、実質コストでも0.06%の差がついています。
*各地域別のファンドを組み合わせた場合も十分低コストですが、3本を購入しリバランスを行う等の手間はかかります。
勿論、楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の信託報酬0.2120%も十分低コストの部類である事には変わり有りませんが。
信託報酬の変更履歴
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)は過去3度(実質的な)信託報酬引下げを行っていますが、これは投資先ETFの経費率引下げによるものです。
引下げ日 | 信託報酬(税込) | 備考 |
2017/9/29 | 0.2396% | 新規設定。 |
2018/2/23 | 0.2296% | 投資先ETF VTの経費率引下げによる。 |
2019/2/26 | 0.2196% | 投資先ETF VTの経費率引下げによる。 |
2019/10/1 | 0.2220% | 消費税増税(8%-->10%) |
2020/2/27 | 0.2120% | 投資先ETF VTの経費率引下げによる。 |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が信託報酬を大幅に引き下げただけに、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)にも対抗した引下げを期待したいところ。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド [楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]の運用状況
資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)
月次資金流出入額、純資産総額から楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の売れ行き・人気を見てみます。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。
2018年以降、毎月10億円を超える資金流入が続いており、純資産総額も設定から約3年で500億。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)には及びませんが十分売れている人気のファンドです。
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)とeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)との人気比較
ベンチマークは異なりますが全世界の株式に投資するeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、さらに同じベンチマークのSBI・全世界株式インデックス・ファンドと資金流入額を比較します。
2019年中盤までは楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)が最も売れていたのですが、2020年末からeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に逆転され、現時点では大きな差がついています。
尚、SBI・全世界株式インデックス・ファンドはあまり売れていません。
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運用状況は? ~ベンチマークとの乖離~
インデックスファンドではベンチマークとの乖離がファンド評価の重要な要素です。そして、その要因を知る事でファンドをより正しく評価出来るようになります。
先進国株式(MSCI kokusai)などの場合、同じベンチマークの他の複数のファンドと比較する事で、コスト起因、運用の問題などに切り分ける事が出来ますが、楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の場合、類似ファンドが一つしかありません。
そこで、投資先である米国バンガード社ETF VTのデータも用いてベンチマークとの乖離の要因を調査します。
評価期間は第3期決算期間にあたる2019年7月17日~2020年7月15日の1年です。
運用報告書にみるベンチマークとの乖離
運用報告書によるとベンチマークとの乖離は-0.1%。
実際の基準価額から小数点第2位まで計算すると-0.11%です。
当然、これにはコスト要因、(コストを除く)運用要因、課税要因などが含まれますので、この乖離の要因を分析しています。
ベンチマークとの乖離の要因分析
[注]本章での考察・検討は下記の仮定、及び管理人の主観が含まれています。公式な情報ではなく、その真偽を保証するものではありませんのでご注意下さい。
・為替レートは当日の三菱UFJ銀行公表の対顧客外国為替相場TTM使用。
・楽天バンガードファンドの基準価額は、米国時間前日のVTの市場価格(終値)で決まるとする。
・VTの評価はMarket Priceを使用(データ引用:米国バンガード社サイト)
先ず、楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)のベンチマークは配当に対する課税を考慮したネットです。これが各投資国の配当課税を適切に考慮した指数である事を前提に解析を進めます。
(1)楽天バンガードの信託報酬(投資先ETF VTの経費率含む)
-0.21%
(2)楽天バンガードの信託報酬以外のコスト
-0.05%
*(1)+(2)が実質コストとなり、当然マイナス乖離の要因となります。
(3)運用上の問題で生じる乖離
これは楽天・バンガード・ファンド、及び投資先ETF VT両方を含めた乖離です。
全体の乖離 - (1) - (2) - (4) で算出、+0.38%。
(4)VTの分配金に対する米国課税
VTは年4回分配金を出しますが、その際、米国で10%源泉徴収されたあとの分配金がファンドの資産となります。
VTの分配金再投資(配当金非課税)時、及び分配金の90%を再投資した時の騰落率との差(円換算)から、この成分を算出すると-0.23%。勿論、マイナスに乖離する成分となります。。
まとめ
以上をまとめたのが下表。
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)とベンチマークとの乖離は-0.11%ですが、そのうち(4)VT配当金に対する米国課税成分が-0.23%もあります。
ただ、これはどうしようもありません。
*直接VTに投資した場合は外国税額控除で一部を還付できる場合があります。
(1)の信託報酬、(2)「信託報酬以外のコスト」によるマイナス乖離も致し方ありません。
勿論、信託報酬が下がれば乖離はさらに小さくなります。「信託報酬以外のコスト」は前述のように3期目で十分下がっていますので、これ以上下げる事は難しいと推測します。
問題となるのは(3)の「運用上の問題」ですが、+0.38%と大きくなっています。
若干評価期間がずれますが(2020.7.31時点の1年騰落率での評価)、VTとベンチマークとの乖離は経費率0.08%を除くと+0.47%。即ち、楽天バンガード自体は-0.09%(=0.38%-0.47%)とそう大きな乖離ではありません。
即ち、コスト成分(実質コスト)、及び配当に対する米国課税分を除くと+0.38%の大きい乖離を起こしていますが、この主要因はVTの乖離であって、楽天バンガード自体の乖離は殆どないと推測します。
(注)以上の解析はあくまで決算期間に対して行ったものであり、他の期間の乖離については保証の限りではありません。
VTの乖離
ベンチマークは各国市場の終値で計算されますが、VTはETFとして各市場が閉じた後に取引されます。例えば、日本市場が閉じた後、日本経済を揺るがすような悪材料が出たとします。当然、日本の株価は下がる事が予想されますので、VTの市場価格もそれに応じて下がり、結果としてベンチマークに対してマイナス乖離を起こす事になります。そこで、このような株価変動を反映させた指数としてFair Valueがあります。米国バンガード社サイトではFair Valueも掲載されており、このFair Valueからの乖離を見ると上記年次乖離(2020.7)の+0.47%が+0.41%に下がります。(逆に乖離が大きくなる場合もありますが)
楽天バンガードファンドの基準価額はVTの前日終値で計算されますので、VT同様、これが乖離の要因の一つとなります。
Fair Vaueの詳細は下記サイトを参照して下さい。
FTSE Fair Value Indexes
Fairly Analyzing Fair Value Pricing
米国ETFを介して全世界に投資する事による三重課税の問題
前章の(4)、-0.23%を占めるVT配当金に対する米国課税成分、これは海外(米国)ETFを介して全世界株式に投資する事で不利になります。
国内から直接全世界に投資するファンドの場合(eMAXIS Slim全世界株式など)、配当に対して各投資国で約10%が源泉徴収されます。尚、国内投資分の配当にはファンド段階では課税されませんので時価総額比全世界株式(国内7%)だと配当課税は合計9.3%となります。
そして、売却時には(配当分も含めて)譲渡益として国内で課税されます。
一方、VTのように米国を介して全世界に投資する場合、現地国に加え米国での課税が加わります。
VTは58%を米国に投資しますが、この分は現地国=米国となり三重課税にはなりません。問題となるのは残りの42%。これに対して現地国、米国と課税され、それぞれの税率が10%と仮定すると計19%の税率となります。米国、米国以外を含めてVT全体では約14%が源泉徴収される事になります。
単純には、国内から直接全世界に投資するファンドでは配当源泉徴収税率9.3%、米国ETFを介するファンドでは13.8%、およそ5%の違い、これは配当利回りが2%と仮定すると0.1%の違いとなります。即ち、FOFの場合、この分だけ信託報酬・実質コストが上乗せされるのと等価と考えて良いでしょう。
尚、米国だけに投資する楽天・全米株式インデックス・ファンドでは、このような不利はなく国内から直接投資するファンドと同等です。
三重課税のより詳細な解説は下記記事をご覧ください。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)との騰落率比較
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)と同じベンチマークのSBI・全世界株式インデックス・ファンドと2020.8末日時点の1年騰落率を比較します。
下図は各ファンドの実質コストに対して騰落率をプロットしたものです。
*eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、SSGA全世界株式もプロットしてありますが、ベンチマークが異なりますので参考値です。
信託報酬・実質コストでは負けている楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)ですが、騰落率では逆に高くなっています。
それぞれの月報によると、ベンチマークとの乖離は楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)が-0.45%、SBI・全世界株式インデックス・ファンドが-1.01%ですので、は楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の方がよりベンチマークに近い運用になっていると推測します。
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の分配金
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)は分配金を出した実績はありません。
これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、多くのインデックスファンドが分配金を出さない、無分配としています。
勿論、保有する株式から出た配当はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。
最新の騰落率[利回り] [SBI・全世界株式、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)との比較]~2021年1月末日時点~
最新の騰落率をライバルファンドとともにまとめます。
*3年・5年騰落率は年率表記。
[表をクリックすると拡大します]
*1月の結果ですので年初来と1カ月騰落率は同じです。
2021年1月末時点では、1カ月~1年騰落率で楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)がSBI・全世界株式インデックス・ファンドに負けています。
これがコスト差要因なのが、いずれかの乖離によるものかは未だ判断出来ません。
尚、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はベンチマークが異なりますので、参考値として見て下さい。同じ日本を含む全世界の株式に投資しますが小型株の有無が異なります。勿論、小型株の有無が将来のパフォーマンスにどのように影響を及ぼすかは分かりません。
まとめ
以上、楽天・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)]についての解説でした。
全世界株式にほぼ丸ごと投資するバンガード社ETF VTを、国内投資信託として手軽に購入出来る非常に魅力あるファンドです。
実際、設定以来、毎月10~20億円程度の資金流入と大きな人気を集めています。
信託報酬以外のコストも3期目決算では十分下がっており、楽天・バンガード自体のベンチマークとの乖離も小さくなってきています。
ファンドの仕組上、配当三重課税と不利な面もありますが、
全世界の株式に1本のファンドで投資したい、
大型・中型だけでなく小型株をも含む幅広い銘柄に投資したい、
そして海外ETFに直接投資するのは面倒と感じる方には有力な選択肢の一つとなるファンドです。
つみたてNISAやiDeCo(楽天証券)でも投資する事が出来ます。
販売会社
楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)は下記の金融機関で購入出来ます。
*主にネット証券、ネット取引での取扱いとなります。
SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイト SBI証券
楽天証券
投資信託保有で毎月楽天ポイントがもらえます。さらに楽天ポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイト楽天証券、楽天カード
SMBC日興証券(ダイレクトコース)
大手店頭証券で唯一楽天バンガードファンドを取扱い(ダイレクトコースのみ)。
国内株式を定額(100円~)、買付手数料無料(100万円以下)で買付・積立出来、さらにdポイントも使えるキンカブ・日興フロッギーも魅力の証券会社。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイトSMBC日興証券
松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
(つみたてNISAでも購入可能、但しリバランス積立はつみたてNISAでは非対応)
公式サイト松井証券
勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)
また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは楽天証券 iDeCo、松井証券 iDeCo。
ライバルとなるファンド
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド) *本記事
他の全世界株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。
インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。