アクティブファンド

人気・注目の国内株式アクティブファンドのパフォーマンスを比較。インデックスファンドに勝てるか? そして優秀なファンドは?

投稿日:2019年2月22日 更新日:

そのコストの高さもあって多くのアクティブファンドインデックスファンドに負けると言われています。

実際の結果はどうなのか、主に国内株式を投資対象とした人気のアクティブファンドのパフォーマンスを、インデックス(TOPIX)との比較を含めて徹底的に調査・解析します。

スポンサーリンク

*本記事は2019.1末時点の情報に基づき記載しています。

比較した国内株式アクティブファンド

国内株式を主な投資対象としたアクティブファンドのうち、下記の基準で人気・評判のファンドを32本抽出し、今回の調査対象としました。

  • つみたてNISA対象
  • SBI証券、楽天証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)に採用されているファンド
  • SBI証券での2019年1月の月間販売件数、販売金額ランキング 国内株式部門20位までのアクティブファンド
  • 独立系直販投信
  • 管理人の主観で追加したファンド

尚、同じマザーファンドで運用する複数の類似ファンドがある場合は運用期間の長いファンドで代表します。
*例えばひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金、または一般販売用、
確定拠出年金でファンドを分けているものなど。

また比較の対象とするTOPIX(配当込)は野村AMのETF(1306)のデータを使用しています。

[注意]以下、パフォーマンスをTOPIXと比較していきますが、ここにあげたファンドのベンチマークまたは参考指数がTOPIXという訳ではありません。あくまで国内株式を代表する指数としてTOPIXを使用しただけで、ファンドによっては適切な評価・比較になっていない場合も有り得ます。

比較したファンド、その運用会社、設定日、信託報酬を下表にまとめます。設定の古い順に並べてあります。

ファンド運用会社設定日信託報酬
スーパー小型株ポートフォリオ三井住友AM1994/61.296%
JASDAQオープン三菱UFG1994/101.426%
日興アクティブバリュー日興AM1997/101.642%
フィデリティ・日本成長株・ファンドフィデリティ投信1998/41.652%
さわかみファンドさわかみ投信1999/81.080%
MHAM日本成長株オープンアセマネOne2000/11.674%
MHAM新興成長株オープン (愛称:J-フロンティア)アセマネOne2000/21.836%
年金積立 Jグロース日興AM2001/100.886%
ニッセイ日本株ファンドニッセイAM2001/121.080%
三井住友・中小型株ファンド三井住友AM2003/91.620%
野村リアルグロース・オープン野村AM2003/101.620%
三井住友・配当フォーカスオープン三井住友AM2004/60.907%
SBI中小型成長株ファンド ジェイネクストSBI AM2005/21.620%
SBI小型成長株ファンド ジェイクールSBI AM2005/121.836%
SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブSBI AM2006/71.836%
大和住銀DC国内株式ファンド大和住銀2006/101.026%
スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資) スパークス2008/31.771%
ひふみ投信レオス2008/101.058%
コモンズ30ファンドコモンズ投信2009/11.058%
結い 2101鎌倉投信2010/31.080%
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン東京海上AM2013/41.555%
みのりの投信ポートフォリア2013/41.890%
ザ・2020ビジョンコモンズ投信2013/121.242%
ニッポン中小型株ファンド大和住銀2014/21.782%
中小型成長株オープン岡三AM2014/30.918%
日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)大和住銀2014/41.902%
スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力)スパークス2014/121.836%
ひとくふう日本株式ファンド大和住銀2016/30.270%
iTrsut日本株式ピクテ投信2016/60.961%
ノーロード明治安田日本株式アクティブ明治安田AM2016/120.297%
げんせん投信ニッセイAM2017/60.999%
厳選ジャパンアセマネOne2017/91.663%

 

2018年 年間騰落率ランキング

2018年 1年間の騰落率

先ずは2018年1年間の年間騰落率ランキングです。

2018年 年間騰落率ランキング
順位ファンド1年騰落率2017年順位
1東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン5.8%5
2厳選ジャパン-1.6%---
3スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資) -5.7%18
4結い 2101-8.0%30
5スーパー小型株ポートフォリオ-10.1%7
6ひとくふう日本株式ファンド-10.4%28
7MHAM新興成長株オープン (愛称:J-フロンティア)-11.0%2
8三井住友・中小型株ファンド-11.5%6
9MHAM日本成長株オープン-14.8%4
10iTrsut日本株式-15.0%26
11三井住友・配当フォーカスオープン-15.3%14
12SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト-15.6%10
13SBI小型成長株ファンド ジェイクール-15.7%1
 TOPIX-16.1% 
14野村リアルグロース・オープン-16.1%13
15コモンズ30ファンド-16.9%21
16大和住銀DC国内株式ファンド-17.2%22
17さわかみファンド-17.2%20
18スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力)-17.5%23
19年金積立 Jグロース-17.6%17
20ニッセイ日本株ファンド-18.0%29
21げんせん投信-18.4%---
22JASDAQオープン-18.9%8
23日興アクティブバリュー-20.1%19
24ひふみ投信-21.4%12
25ザ・2020ビジョン-21.6%25
26ノーロード明治安田日本株式アクティブ-22.5%27
27ニッポン中小型株ファンド-22.6%11
28フィデリティ・日本成長株・ファンド-24.1%16
29中小型成長株オープン-24.8%9
30日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)-29.0%24
31SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ-30.2%3
32みのりの投信-30.4%15

TOPIXが-16%と大きく下落した1年でしたが、その中で、TOPIXをアウトパフォームした(上回った)ファンドが13本、アンダーパフォームした(下回った)ファンドが19本という結果です。

今回取り上げたファンドは比較的人気の高い、知名度の高いファンドですが、それでも半数以上がアンダーパフォームという厳しい結果です。

その中で1位は、

1位:東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン (東京海上アセットマネジメント)

TOPIXを含めここにあげた全ファンドがマイナスとなっている中、唯一プラスの騰落率となったのが東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン

MORNINGSTARのFUND OF THE YEAR2018 国内株式部門 最優秀ファンド賞に選出されたファンドです。

 

人気のひふみ投信(ひふみプラス)は24位、ジェイリバイブは31位です。

 

成績の良いファンドを事前に予想できるか?

上表には2017年の騰落率ランキングも記載してあります。

2018年と2017年のランキングを見ると、最大で28もランキングが変わっているファンドもあり、この2年の順位に全く相関はありません。

詳細な年別成績については後述しますが、2017年の成績から2018年の成績を予測する事は困難だという事です。

 

 

10年間パフォーマンス・ランキング

運用期間が10年以上のファンド19本に対して10年間の成績を比較します。

 

直近10年間のパフォーマンス

2019年1月末日時点の直近10年間の騰落率(リターン)、リスク、シャープレシオ(S/R)を比較します。

*リターン、リスクは年率、シャップレシオは無リスク資産の利回り0で計算。

先ず、各ファンドのリスク-リターン特性が下図。

国内株式アクティブファンド

リターンの高い順に並び替えたのが下表。

直近10年間のパフォーマンス(2019年1月末日時点)
順位ファンドリターンリスクS/RS/R順位
1SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ22.5%18.5%1.2183
2SBI小型成長株ファンド ジェイクール20.7%26.3%0.78910
3MHAM新興成長株オープン (愛称:J-フロンティア)20.6%19.1%1.0744
4スーパー小型株ポートフォリオ20.3%15.7%1.2871
5三井住友・中小型株ファンド19.9%15.9%1.2552
6SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト18.4%18.0%1.0256
7MHAM日本成長株オープン17.4%20.6%0.8439
8JASDAQオープン17.0%17.8%0.9538
9スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資) 16.6%15.6%1.0665
10ひふみ投信15.4%15.1%1.0217
11野村リアルグロース・オープン13.5%18.1%0.74512
12三井住友・配当フォーカスオープン11.9%15.4%0.77511
13年金積立 Jグロース11.8%17.3%0.68414
14コモンズ30ファンド11.1%15.6%0.71613
15日興アクティブバリュー10.5%18.3%0.57615
16さわかみファンド9.9%17.5%0.56516
17大和住銀DC国内株式ファンド9.7%17.5%0.55517
18フィデリティ・日本成長株・ファンド9.3%17.9%0.52118
 TOPIX9.1%17.0%0.537 
19ニッセイ日本株ファンド8.4%17.3%0.48819

なんとTOPIXに対し19本中、18本がアウトパフォームする好成績です。

ただ、上位を見ると中小型株を中心に投資するファンドが多く占めており、単にこの10年間、中小型株が好調だったというだけかもしれません。(TOPIXではなく、長期で比較できる中小型株を代表する指数があれば良いのですが…)

(そういう可能性もあるという事を頭に入れておいて)

ランキングをみていくと、

[リターン 1位] SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ (SBIアセットマネジメント)

2018年は不調でしたが、10年リターンで見ると素晴らしい成績です。

シャープレシオでも3位に入っています。

 

[シャープレシオ 1位] スーパー小型株ポートフォリオ (三井住友アセットマネジメント)

25年の運用実績を誇るファンドで、リターンも4位です。

 

 

複数の5年間のリターン

上述の直近10年間のリターンは、ある一時期だけの大きな暴騰・暴落を見ている可能性もあり、ファンドの評価としては十分ではありません。

そこで、2009年1月から2019年1月までの10年間で複数の5年間の区間をとり、そのリターンを見てみます。

*2009年1月から5年間、2009年2月から5年間・・・2014年1月から5年間と、起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン(年率)を計算します。全部で61個(区間)のデータとなります。

平均値、最大値、最小値をグラフにしたのが下図。

国内株式アクティブファンド

平均値の高い順に並べたのが下表です。

順位ファンドリターン(平均値)
1SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ32.0%
2スーパー小型株ポートフォリオ25.7%
3三井住友・中小型株ファンド25.4%
4SBI小型成長株ファンド ジェイクール25.3%
5MHAM新興成長株オープン (愛称:J-フロンティア)25.2%
6SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト25.1%
7東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン24.4%
8スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資) 21.9%
9JASDAQオープン21.8%
10ひふみ投信21.5%
11MHAM日本成長株オープン20.6%
12三井住友・配当フォーカスオープン16.8%
13年金積立 Jグロース16.8%
14野村リアルグロース・オープン16.7%
15日興アクティブバリュー15.0%
16コモンズ30ファンド13.3%
 TOPIX13.2%
17大和住銀DC国内株式ファンド12.9%
18フィデリティ・日本成長株・ファンド12.9%
19さわかみファンド12.4%
20ニッセイ日本株ファンド12.3%
21結い 21019.8%
22みのりの投信8.8%
23ザ・2020ビジョン5.7%

複数の5年間の平均で見ると、TOPIXをアウトパフォームするのは16本と多少減りますが、それでも好調な成績です、

 

1位 : SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ (SBIアセットマネジメント)

10年間リターンでもトップだったSBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブがトップです。

 

2位:スーパー小型株ポートフォリオ (三井住友アセットマネジメント)

2位は、10年間シャープレシオでトップだったスーパー小型株ポートフォリオ

 

 

年別騰落率勝敗 ~毎年インデックスに勝ち続ける事ができるか?~

アクティブファンドに要求されるパフォーマンスの一つが毎年インデックスに勝ち続ける事が出来るかという事です。

ある1年だけ大勝ちしても、その他の年の成績が振るわないのでは良いファンドとは言えません。

そこで、それぞれの年ごとにTOPIXとの勝敗を比較し、勝った年、負けた年をカウント、その勝率を比較します。

評価期間は最長2002年~2018年。

勝率の高い順に並べたのが下表。
(5年未満のデータしかないファンドは比較対象外としました。表中グレーの行のファンド)

順位ファンド勝率
1スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資) 100%100
1東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン100%50
3ひふみ投信90%91
4SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ83%102
5三井住友・中小型株ファンド80%123
6スーパー小型株ポートフォリオ76%134
7JASDAQオープン71%125
7日興アクティブバリュー71%125
7MHAM新興成長株オープン (愛称:J-フロンティア)71%125
10SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト69%94
11みのりの投信60%32
12さわかみファンド59%107
12MHAM日本成長株オープン59%107
12ニッセイ日本株ファンド59%107
15三井住友・配当フォーカスオープン57%86
16SBI小型成長株ファンド ジェイクール54%76
17年金積立 Jグロース47%89
18野村リアルグロース・オープン47%78
19コモンズ30ファンド44%45
20大和住銀DC国内株式ファンド42%57
21ザ・2020ビジョン40%23
22フィデリティ・日本成長株・ファンド29%512
23結い 210125%26
 ニッポン中小型株ファンド75%31
 中小型成長株オープン75%31
 スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力)75%31
 日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)50%22
 ひとくふう日本株式ファンド50%11
 iTrsut日本株式50%11
 ノーロード明治安田日本株式アクティブ0%02
 げんせん投信0%01
 厳選ジャパン100%10

5年以上のデータがある23本中16本が勝率5割を超えています。

 

1位 : スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)(スパークス・アセット・マネジメント)

スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)は、勝率10割、10年で一度もTOPIXに負けた年が無いという素晴らしい成績です。

 

1位:東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン (東京海上アセットマネジメント)

もう1本10割なのが2018年騰落率トップの東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン

ただ、まだ5年間と短期間の評価結果である事に注意して下さい。

 

3位:ひふみ投信。

2018年TOPIXに大負けしてしまいましたが、今まで負けたのはこの1年だけです。

勿論、ここ1~2年での純資産総額の急激な増大で、外国株も組み入れるなど、従来とは大きく運用が変わってきていますので、過去の実績が将来も通用するかは分かりませんが。

 

まとめ

以上、国内株式を主に投資するアクティブファンドのパフォーマンスをインデックス(TOPIX)と比較しました。

そもそも、人気・評判が高いファンドを中心に評価した事もあり、TOPXIをアウトパフォームするファンドが多くあります。

その中で、特に注目すべきファンドは、

  • スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)
    TOPIXとの年別騰落率勝敗で10年間無敗。
    直近10年間、複数の5年間平均リターンともひふみ投信をも上回る成績。

  • 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン
    2018年の下げ相場で唯一プラスの騰落率。
    TOPIXとの年別騰落率勝敗で5年間無敗。

  • SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
    直近10年間、複数の5年間の平均とも騰落率トップ
    TOPIXとの年別騰落率勝敗で10勝2敗、勝率83%。

  • ひふみ投信
    2018年は不調だったものの、2017年までは9年間TOPIXに負けなし。
    純資産総額の急激な増大がどう影響するか?

これらのファンドは、SBI証券楽天証券 マネックス証券などのネット証券で取扱っています。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で投資したい方は、

スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)マネックス証券 iDeCo

SBI 中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、ひふみ年金マネックス証券 iDeCoSBI証券 iDeCo

で取扱っています。

 

 

また、各国内株式アクティブファンドの概要は下記ページにまとめてあります。

 

*あくまで過去の結果であり、将来のパフォーマンスを保証するものではない事にご注意ください。また、本記事はアクティブファンドへの投資を推奨するものでも、また否定するものでもありません。因みに管理人は、そのリスク資産の殆どをインデックスファンドに投資し、国内株式の一部をアクティブファンドに投資してます。

スポンサーリンク

応援お願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へにほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へ

-アクティブファンド

Copyright© しんたろうのお金のはなし , 2019 All Rights Reserved.