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ファンド紹介・解説

たわらノーロード 先進国株式の評価・評判・人気。~eMAXIS Slim、ニッセイと先進国株式インデックスファンドの3強~

投稿日:

たわらノーロード 先進国株式

純資産総額 7,000億円突破(2024.11)

日本を除く先進国の株式に投資するインデックスファンドたわらノーロード 先進国株式について解説します。

[最終更新日:2024.11.12全て最新の情報に更新。
本記事は原則2024.10末日時点の情報に基づき記載しています。

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たわらノーロード 先進国株式の基本情報

たわらノーロードシリーズは、アセットマネジメントOneが運用するインデックスファンド・シリーズです。親しみのある、分かりやすい、コツコツと蓄えるといったコンセプトから、「豊か、蓄える」というイメージがある、穀物を包み保存する"たわら"とネーミングしたとの事。  (アセットマネジメントOne公式サイトより抜粋・編集して引用)

本記事で解説するのは、先進国の株式に投資するたわらノーロード 先進国株式

先ず、たわらノーロード 先進国株式の基本情報をまとめます。

運用会社アセットマネジメントOne
設定日2015年12月18日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマークMSCI KOKUSAI(配当込・グロス)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.09889%
実質コスト0.133%(*1)
純資産総額 6,905億円(2024.10.31時点)
(マザーファンド) 純資産総額 8,562億円(2023.2.15時点)
分配金実績
NISA(つみたて投資枠)対象商品
NISA(成長投資枠)対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.050%
楽天証券ポイント還元年率---%(*2)
マネックス証券ポイント還元年率0.030%
松井証券ポイント還元年率0.050%

(*1)実質コストは2023.10決算より。
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)

 

投資対象

ベンチマークMSCI KOKUSAI(コクサイ)[配当込み・グロス]で、日本を除く先進国の株式に投資します。

グロスとは配当金に対する源泉徴収税を考慮しない指数です。

実際の運用では、ファンドが所有する株式から配当が出て、それに各投資国で源泉徴収された後の配当金がファンドの資産となりますので、通常はベンチマーク(配当込・グロス)よりファンドの騰落率が、配当の源泉徴収税(+コスト)分だけ低くなります。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク(除く配当/プライス、配当込/グロス・ネット)と乖離の評価方法。

 

投資国

投資する国、比率は下図のようになります。

たわらノーロード 先進国株式

画像引用:たわらノーロード 先進国株式 月次レポート(2024/10)

先進国といっても米国が約70%以上を占めます。

詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

 

投資銘柄

投資している銘柄は下表のようになります。(組入上位10銘柄)

たわらノーロード 先進国株式

画像引用:たわらノーロード 先進国株式 月次レポート(2024/10)

上位10銘柄を全て米国が占めており、NVIDIA、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Googleの持ち株会社)など日本でも良く知られた企業が上位になっています。

 

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手数料(信託報酬、実質コストなど)

たわらノーロード 先進国株式は、2017.12.30、2019.10.1、そして2023.4.7と3回信託報酬引下げを行い、最新の信託報酬は0.09889%(税込)

実質コストは0.133%(税込、2023.10決算値)
*但し、実質コストは固定されたものではなく、毎年変動します。

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

 

他社 先進国株式インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

他社の低コスト・先進国株式インデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。

尚、PayPay投資信託インデックス先進国株式SBI・先進国株式インデックス・ファンドeMAXIS Slim先進国株式(含む日本)はベンチマークが異なり、日本を含む先進国株式に投資し、PayPay、SBIがFTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス、eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)はMSCI WORLDをベンチマークとするファンドです。
他は全てMSCI KOKUSAIをベンチマークとし、日本を除く先進国株式に投資するファンドです。

(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。

*野村スリーゼロ先進国株式投信は野村證券・NISA限定商品ですので参考ファンド扱いとしています。

 ファンド信託報酬実質コスト
--野村スリーゼロ先進国株式投信0%
(2030年まで)
0.017%
1ステート・ストリート・グローバル株式インデックス・オープン0.0748%---
2楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド0.088%0.230%
3PayPay投資信託インデックス先進国株式
[FTSE]
0.0872%1.443%
4SBI・先進国株式インデックス・ファンド
[FTSE]
0.0982%0.113%
5eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.09889%0.137%
5たわらノーロード先進国株式0.09889%0.133%
5<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス0.09889%0.126%
5eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>
[MSCI WORLD]
0.09889%---
9My SMTグローバル株式インデックス0.1023%0.143%
9SMBC・DCインデックスファンド(MSCIコクサイ)0.1023%0.154%
11iFree外国株式インデックス0.2090%0.240%
12(三菱UFJ)つみたて先進国株式0.2200%0.261%
12Smart-i先進国株式インデックス0.2200%0.275%

MSCI KOKUSAIをベンチマークとし長期の運用実績のあるファンドでは、たわらノーロード 先進国株式信託報酬は、eMAXIS Slim <購入・換金手数料なし>ニッセイと並び同率トップ。

実質コストはニッセイより若干高くなっていますが、そう大きな差ではなく、この3ファンドは概ね同一コストと考えて良いでしょう。

 

信託報酬の変更履歴

たわらノーロード 先進国株式は、過去に3回信託報酬引下げを行った実績があります。

たわらノーロード 先進国株式の信託報酬変更履歴
引下げ日信託報酬(税込)備考
2015/12/18
 0.2430%新規設定。設定時は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式を抜いて最低水準の信託報酬。
2017/12/300.2160% 
2019/10/10.10989%eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>ニッセイに対抗。
(消費税増税込み)
2023/4/70.09889%eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>ニッセイ等を抜いて最安値に。

一時期はeMAXIS Slim 先進国株式インデックス<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスに大きく差をつけられていましたが、2019年10月1日の引下げで一気にトップに並びました。その後、eMAXIS Slim<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスが再度の引下げを行いましたが、たわらノーロード 先進国株式も2023年4月7日に引下げて最安値に。

 

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たわらノーロード 先進国株式の運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からたわらノーロード 先進国株式の売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。

たわらノーロード 先進国株式の人気・評判

たわらノーロード 先進国株式が信託報酬を大幅に引下げ、eMAXIS Slim等ととほぼ同率になった2019年10月以降は毎月10~25億円、2021年以降はさらに増加傾向にあり、直近では100億/月を超える大きな資金流入が続いています。最近では<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスのみならず、eMAXIS Slim 先進国株式をも上回る月も多くなってきました。

取り扱っている金融機関が多く、さらに確定拠出年金での流入も多いのが人気の一因かと思われます。

純資産総額は6,904億円(2024.10末時点)と間もなく7,000億円を突破するでしょう(2024.11.7 7000億円突破)

またマザーファンドも約8,500億と巨額の資産を持っています。

 

運用状況は?

インデックスファンドではベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

*ベンチマークは同じMSCI KOKUSAIでも配当込・除くなどファンドにより異なりますが、実際の運用は両者で変わらない事から、配当込で配当課税を適切に考慮したインデックスを、ここではベンチマークと定義します。

下図は、2024年10月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。(期中平均コストは基準価額の変動を考慮せず)

たわらノーロード 先進国株式の評価

グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。
*多くのファンドがコスト起因以外でのベンチマークとの乖離はないだろうという前提で評価。

*野村スリーゼロ先進国株式投信は野村證券・NISA限定商品ですので参考ファンド扱いとして比較の対象から外します。

たわらノーロード 先進国株式は、この1年間騰落率ではベンチマークとの乖離は殆どなく、その低いコストに応じた高い騰落率を示しています。

概ね同じコストのeMAXIS Slim<購入・換金手数料なし>ニッセイMy SMTと同等の騰落率です。

 

たわらノーロード 先進国株式の分配金

たわらノーロード 先進国株式は分配金を出した実績はありません。

これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、多くのインデックスファンドが分配金を出さない、無分配としています。
勿論、保有する株式から出た配当はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。

 

最新の騰落率[利回り](eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>ニッセイと比較) ~2024年10月末日時点~

最新の騰落率をライバルファンドとともにまとめます。(本章は原則毎月更新します)

*3年、5年騰落率は年率表記。

[表をクリックすると拡大します]

たわらノーロード 先進国株式 利回り

たわらノーロードは2024.8にマイナス乖離を起した可能性があり、その影響もあってか3カ月以上でeMAXIS Slim<購入・換金手数料なし>ニッセイより若干低い低い騰落率になっています。

 

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まとめ

たわらノーロード 先進国株式は比較的大きなマザーファンドを持ち、安定した運用が特徴のファンドです。

そして信託報酬を2019年10月に大幅に引き下げ、さらに2023年4月7日にも引下げてトップ(最安値)になった事で、より魅力的なファンドになりました。
*その後、eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>ニッセイも対抗する引下げを行った為、現時点では同率最安値。

また、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスが主にネット証券を中心とした限られた販売会社となっているのに対し、たわらノーロード 先進国株式は、ネット証券は言うまでもなく、地方銀行、信用金庫、各地域の労働金庫と多くの金融機関で購入出来ます。(取次販売会社を含む)
*とはいえ、下記ネット証券で購入した方が、クレジットカード積立、ポイント還元等で有利になります。

 

販売会社

たわらノーロード 先進国株式は下記の金融機関で購入出来ます。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではdカードやマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は月5万円までの投信積立では最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイトマネックス証券

 

SBI証券 三井住友カードでのクレジットカード積立
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はスタンダードカードで最大0.5%、ゴールドカードなら最大1.0%(2024.11買付分からはカード利用実績に応じた付与率に変更)
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト SBI証券

 

auカブコム証券のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
auカブコム証券はau Payカードで投資信託積立が出来ます。Pontaポイント還元率は1.0%(月10万円まで)。
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.21%、au Payアプリ等の連携で最大0.31%になるのも魅力。

公式サイトauカブコム証券

 

楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.5%(ゴールド、プレミアム、ブラックなら還元率アップ)、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(ブラックなら2.0%)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト楽天証券

公式サイト楽天カード

 

松井証券 投信保有での最高水準のポイント還元
松井証券は、投資信託保有による最高水準のポイント還元率が魅力。
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.31%になるのも魅力。

公式サイト松井証券

さらに、上述のように多くの地方銀行、信用金庫、労働金庫で購入出来ます。

勿論、NISA(つみたて投資枠)対象のファンドです。(成長投資枠でも購入出来ます。金融機関によってはつみたて投資枠専用としている場合もあります)

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは、楽天証券 iDeCo等です。

 

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)

My SMTグローバル株式インデックス 

たわらノーロード 先進国株式 (本記事)

つみたて先進国株式

野村スリーゼロ先進国株式投信

 

他の先進国株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

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