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【インデックスファンド評価・解説】SBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]

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米国ETFを介して先進国の株式に投資するインデックスファンドSBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]について解説します。

[2019.11.26]初版。本記事は原則2019年10月末日時点の情報に基づき記載しています。

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SBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]の基本情報

(愛称)雪だるまシリーズは、SBIアセットマネッジメントが運用する(事実上)FOFの超低コスト・インデックスファンドで、当初「EXE-i つみたて」という名称で設定・販売されました。今回紹介する先進国株式の他、全世界株式、新興国株式の3本がラインアップされています。

今回解説するのは(日本を含む)先進国の株式に投資するSBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]

*設定当初はEXE-iつみたて先進国株式ファンドという名称でしたが、2018.9に現在の名称に変更になりました。

先ず、SBI・先進国株式インデックス・ファンドの基本情報をまとめます。

運用会社SBIアセットマネジメント
設定日2018年1月12日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
*マザーファンドがETFに投資するので事実上FOF
ベンチマークFTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.1027%(*)
(投資先ETF経費率 0.0345%含む)
実質コスト0.383%
純資産総額 16.04億円(2019.11.25時点)
(マザーファンド) 純資産総額 5.51億円(2018.11.12時点)
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.02%
楽天証券ポイント還元年率0.048%

(*)信託報酬は2019.12.18引下げ後の値。実質コストも信託報酬引下げを考慮して換算した値。

 

投資対象

ベンチマークFTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックスで日本を含む先進国の大・中・小型株に投資します。

多くの先進国株式インデックスファンドがベンチマークとしているMSCI KOKUSAI(コクサイ)とは異なりますので注意して下さい。(違いについては後述)

尚、ベンチマークが配当込みか否か、また配当込みとしたら、その源泉徴収税を考慮するネットか考慮しないグロスなのかはわかりません。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[配当込]の2種類ありますが、[除く配当]だからといって(過去において)運用成績が劣るという事はありません。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク、配当込、配当除くで実際の運用成績は異なるか?

ただ、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意して下さい。ベンチマークが配当を含んでいませんので、通常はファンドの方が騰落率が高くなります。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

 

投資先ETF

SBI・先進国株式インデックス・ファンドはファミリーファンドとなっていますが、下図のようにマザーファンドが2本の米国ETFに投資する実質的なFOFです。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]

画像引用:SBI・先進国株式インデックス・ファンド交付目論見書

投資対象のETFは下記2本。

ETF投資対象ベンチマーク経費率
Schwab U.S. Broad Market  ETF【SCHB】米国株式Dow Jones U.S. Broad Stock Market Index0.03%
SPDR Portfolio Developed World ex-US  ETF【SPDW】先進国株式
(除く米国)
S&P Developped Ex-U.S. BMI Index0.04%

米国株式、米国以外の先進国株式の2本のETFを通してFTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックスとの連動を目指す運用を行います。

尚、全世界の株式に投資するSBI・全世界株式インデックス・ファンドから新興国株式ETF【SPEM】を抜いた形になります。

 

ベンチマーク ~FTSE ディベロップド・オール・キャップ・インデックスとMSCI KOKUSAIとの違い~

本ファンドがベンチマークとしているFTSE ディベロップド・オール・キャップ・インデックス(FTSE Developed All Cap Index)を、MSCI KOKUSAIと比較しつつ解説します。

FTSE Developed All Cap Index、MSCI Kokusaiの比較 2019.10時点
インデックスFTSE Developed
All Cap Index
MSCI Kokusai
ベンダーFTSE MSCI
投資国25カ国22カ国
タイプ時価総額加重時価総額加重
投資対象
時価総額
大・中・小型大・中型
投資銘柄数5,6901,328
主な
インデックス
ファンド
SBI・先進国株式
インデックス

(雪だるま)
eMAXIS Slim
先進国株式

データ引用元:各インデックスのFACTSHEET

どちらも時価総額加重型の指数ですが、FTSE ディベロップド・オール・キャップ・インデックスは小型株をも含みます。

そして大きな違いは投資対象国。下表に各インデックスの構成国、配分比率をまとめます。

FTSE Developed All Cap Index、MSCI Kokusaiの構成国・配分比率の比較 2019.10時点
投資国FTSE Developed
All Cap Index
MSCI Kokusai
米国61.2%68.6%
日本8.8%
イギリス5.6%6.0%
カナダ3.4%3.7%
フランス3.4%4.2%
スイス2.9%3.4%
ドイツ2.8%
オーストリア2.5%
韓国1.6%
香港1.2%
オランダ1.2%
スウェーデン1.0%
スペイン0.9%
イタリア0.9%
デンマーク0.6%
シンガポール0.5%
フィンランド0.4%
ベルギー0.4%
ノルウェー0.3%
イスラエル0.2%
ニュージーランド0.1%
ポーランド0.1%
オーストリア0.1%
アイルランド0.1%
ポルトガル0.1%

構成国の大きな違いは、FTSE ディベロップド・オール・キャップ・インデックスが日本、韓国、ポーランドを含みのに対して、MSCI KOKUSAIは含みません。

MSCI KOKUSAIは、元々MSCI WORLDというインデックスから日本を除いた指数である事、そしてMSCIは韓国・ポーランドを新興国に区分している為です。

SBI・先進国株式インデックス・ファンドには日本・韓国を含むという事を理解しておいてください。(ポーランドは配分比率が小さいので大きな影響はないでしょう)

SBI・先進国株式インデックス・ファンドに投資するときの注意点
  • SBI・先進国株式インデックス・ファンドと国内株式インデックスファンド(TOPIXや日経平均)を組合わせると両方に日本が含まれてしまい、日本の配分比率が高まります。
  • SBI・先進国株式インデックス・ファンドMSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとする新興国株式インデックスファンド(eMAXIS Slim新興国株式など)を組合わせると、両方に韓国が含まれるため韓国比率が高くなります。

 

投資銘柄

SBI・先進国株式インデックス・ファンドの組入上位10銘柄です。

組入上位10銘柄は下表。10位中9銘柄を米国企業が占めています。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]

画像引用:SBI・先進国株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/10)

 

投資国

SBI・先進国株式インデックス・ファンドの投資国配分比率です。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]

画像引用:SBI・先進国株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/10)

米国が54%、日本が11%。

前章で示したインデックスでは米国61%、日本9%でしたので多少異なります。

SBI・先進国株式インデックス・ファンドは米国、米国以外の先進国と2本のETFに投資していますが、この配分比率でインデックスとの差が生じているのでしょう。

手数料(信託報酬、実質コストなど)

SBI・先進国株式インデックス・ファンドの最大の魅力は何と言っても信託報酬の低さ。

信託報酬は0.0682%(2019.12.18より)

これに投資先ETF経費率0.0345%を加えた実質的な信託報酬は0.1027%

通常FOFでは、ファンドの信託報酬、ETF経費率の両方がかかりコスト高になる事が多いのですが、SBI・先進国株式インデックス・ファンドはファンドの信託報酬を低く抑えることで実質的な信託報酬でも十分低いコストを実現しています。

後述のように先進国株式インデックスファンドでは最安値です。

実質コストは初回決算で0.383%

信託報酬以外のコストが未だ高いように感じます。2期目の決算に期待しましょう。

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値です。

 

他社 類似ファンド(先進国株式インデックスファンド)との信託報酬・実質コスト比較

他社の(低コスト)先進国株式インデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。

尚、下表中、SBI・先進国株式インデックス・ファンド以外のファンドはMSCI KOKUSAIをベンチマークとするインデックスファンドです。

 ファンド信託報酬実質コスト
--SBI・先進国株式インデックス・ファンド
[FTSE]
0.1027%0.383%
1eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.10615%0.184%
2たわらノーロード先進国株式0.10989%0.146%
2<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス0.10989%0.195%
4iFree外国株式インデックス0.2090%0.277%
4i-SMTグローバル株式インデックス0.2090%0.257%
6(三菱UFJ)つみたて先進国株式0.2200%0.295%
7Smart-i先進国株式インデックス0.2200%0.393%

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値です。

SBI・先進国株式インデックス・ファンドMSCI KOKUSAIをベンチマークとするインデックスファンドを含めて信託報酬最安値です。ただ実質コストの高さは否めません。

 

FOFによる三重課税の問題

SBI・先進国株式インデックス・ファンドは米国ETFを介して先進国各国の株式に投資しますが、投資先の株式から配当が出た場合、

  1. 現地国(先進国)で源泉徴収
  2. ETFが分配金を出すとき米国で10%の源泉徴収
  3. SBI・先進国株式インデックス・ファンドが分配金を出さないとすると、売却時に譲渡益として国内課税。

このように現地国、米国、日本の3カ国で税金が徴収される事になります。

国内から直接投資する、例えばeMAXIS Slim先進国株式インデックスのような場合、2の米国課税が不要ですので、この分SBI・先進国株式インデックス・ファンドは不利となります。

米国ETFの3重課税の詳細は下記記事をご覧ください。

 

信託報酬の変更履歴

SBI・先進国株式インデックス・ファンドは設定以来1回信託報酬引下げの実績があります。

SBI・先進国株式インデックス・ファンドの信託報酬変更履歴
引下げ日信託報酬(税込)備考
2018/1/12
 0.1155%新規設定。
設定時は他社に比べ大幅に低い信託報酬。その後eMAXIS Slimが追従。
2019/10/10.1170%消費税増税(8%-->10%)
2019/12/18
 0.1027%eMAXIS Slim等より低い信託報酬へ。

設定時は先進国株式クラスとして他社より圧倒的に低い信託報酬で話題を集めました。その後、eMAXIS Slim先進国株式インデックス等が追従しましたが、2019.12.18の引下げで再度単独1位となりました。

先進国株式インデックスファンドが今のように低コストになったのは、SBI・先進国株式インデックス・ファンドのおかげと言っても良いでしょう。

また、先進国株式クラスに限らず、SBI・雪だるまシリーズSBI・バンガード・S&P500は、業界の先頭に立って低コスト化を推進してきたファンドです。

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SBI・先進国株式インデックス・ファンドの運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からSBI・先進国株式インデックス・ファンドの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]

概ね毎月1億前後の資金流入がありますが、先進国株式で最も売れているeMAXIS Slim先進国株式インデックスは毎月20~30億の資金流入で、これと比較すると大きく見劣りします。

純資産総額も漸く16億とあまり増えていません。

 

SBI・先進国株式インデックス・ファンドの運用状況は? 

月次レポートで見るベンチマークとの乖離

*本章では管理人の勝手な推測が含まれます。

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。

(注)ベンチマークの値は除く配当、配当込み、配当込みでも配当に対する課税を考慮するネット、考慮しないグロスと様々で、月報、運用報告書記載のベンチマークとの乖離が必ずしも妥当な値とは限りません。そこで、本サイトではベンチマークとの乖離を同じインデックスをベンチマークとする他のファンドと比較する事で評価してきました。しかし、本ファンドの場合、他に比較できるファンドが存在しない事から致し方なく月報・運用報告書記載の値で評価します。

2019年10月末日時点の月次レポートでのファンド騰落率とベンチマーク騰落率の比較です。

SBI・先進国株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(先進国株式)]

画像引用:SBI・先進国株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/10)

1年騰落率でのベンチマークとの差は-0.97%と大きなマイナス乖離を起こしています。

ベンチマークが配当除く・込みかは分からず、かつ米国ETFの分配金課税分は含まれていませんが、それにしても大きいように思えます。

先に示したように構成国比率がベンチマークと異なっている事も原因の一つかもしれません。

 

eMAXIS Slim先進国株式+国内株式(TOPIX)の組合せと比較

SBI・先進国株式インデックス・ファンドは日本を含む先進国株式に投資しますので、本ファンドとeMAXIS Slim先進国株式インデックスeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の組合せとを比較してみます。

*両者は国別比率だけでなく小型株を含むか否かなどの違いもありますので、あくまで参考として見て下さい。

eMAXIS Slim先進国・国内株式の配分比率は、先に示したベンチマークの配分比率91.2%:8.8%、SBI・先進国株式インデックス・ファンドの配分比率89.1:10.9%の両方で計算します(いずれも2019/10末時点の配分比率)

2019年10月末日時点の1年8ヵ月のデータです。

1年8カ月のパフォーマンス  2019.10末時点
 年率
リターン
年率
リスク
SBI・全世界株式インデックスファンド-0.75%16.46%
eMAXIS Slim 先進国:国内=91.2%:8.8%+0.69%16.97%
eMAXIS Slim 先進国:国内=89.1%:10.9%+0.55%16.92%

直近1年8カ月という短い期間で優劣をつけられるものではありませんが、取り合えず、この期間でのパフォーマンスはeMAXIS Slim組合わせ、即ちMSCI KOKUSAI + TOPIXの方が勝っています。

まとめ

以上、FTSE ディベロップド・オール・キャップ・インデックスをベンチマークとし日本を含む先進国株式に投資するSBI・先進国株式インデックス・ファンドの解説でした。

先進国株式クラスとしては最低水準の信託報酬ですが、

資金流入額・純資産総額が大きいとは言えない、実質コストが未だ高い、そしてベンチマークとの乖離が大きい等の懸念点があります。

ただ、日本を含む先進国株式に一本のファンドで投資したい方にとっては唯一の選択肢です。信託報酬は十分低いだけに実質コストが低くなる事を期待しましょう。

(注)本ファンドに新興国株式を組合わせる場合、韓国を重複させたくない方は、SBI・新興国株式インデックス・ファンド楽天・新興国株式インデックス・ファンドを検討されては如何でしょう。

 

販売会社

SBI・先進国株式インデックス・ファンドは下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券auカブコム証券松井証券岡三オンライン証券など。

楽天証券なら楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです(上限5万円/月)。さらに、そのポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト楽天カード

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っている金融機関は未だありません。

 

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)

i-SMTグローバル株式インデックス 

たわらノーロード 先進国株式

つみたて先進国株式

 

他の先進国株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

SBI・雪だるま & バンガード・シリーズの他のファンドの評価・解説は下記記事をご覧ください。

SBI・全世界株式インデックスファンド

SBI・先進国株式インデックス・ファンド  *本記事

SBI・新興国株式インデックスファンド

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

 

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