ファンド紹介・解説

【インデックスファンド評価・解説】eMAXIS Slim 先進国リートインデックス。

投稿日:2020年1月13日 更新日:

先進国リートに投資し、S&P先進国REITインデックス(除く日本)との連動を目指すインデックスファンドeMAXIS Slim先進国リートインデックスについて解説します。

[最終更新日:2020.1.13]2019年12月末日時点の情報に更新。

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eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの基本情報

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドで、「他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続ける」と公表しています。実際、設定から既に数回の信託報酬引下げを行い、常に最低水準の座を維持しています。

今回解説するのは国内リートに投資するeMAXIS Slim 先進国リートインデックス。2019年10月31日に設定されたばかりのファンドです。

先ずeMAXIS Slim 先進国リートインデックスの基本情報をまとめます。

運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2019年10月31日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマークS&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.2200%
実質コスト(決算前)
純資産総額 3.79億円(2020.1.10時点)
(マザーファンド) 純資産総額 197.12億円(2019.1.7時点)
分配金実績
つみたてNISA---
SBI証券ポイント還元年率0.05%
楽天証券ポイント還元年率0.048%

 

投資対象

ベンチマークS&P先進国REIT指数[配当込み、除く日本]で先進国の不動産投資信託証券に投資します。

*S&P先進国REIT指数[除く日本]は日本を除く16カ国から構成される先進国リートの時価総額加重型指数です。米国比率が73%とかなり高くなっています。

S&P先進国リートインデックス

 

マザーファンド

eMAXIS Slim先進国リートインデックスは、ファミリーファンド方式で、下記マザーファンドに投資します。

eMAXIS Slim 先進国リートインデックス

画像引用:eMAXIS Slim先進国リートインデックス交付目論見書

MUAM G-REITマザーファンドはeMAXIS先進国リートインデックス(Slimがつかない)と同じマザーファンドで、約200億円の純資産総額を保有しています。

 

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手数料(信託報酬、実質コストなど)

eMAXIS Slim先進国リートインデックスの最大の魅力は何と言っても信託報酬の低さ。

先進国リートインデックスファンドとしては最低水準の0.2200%(税込)

実質コストは決算前で未だ不明。

本ファンドと同じマザーファンドで運用するeMAXIS先進国リートインデックスと信託報酬以外のコストが同じと仮定すると、実質コスト0.356%程度(税込)と推測されます。

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値です。

 

受益者還元型信託報酬

eMAXIS Slim先進国リートインデックスは、下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用しています。

純資産総額信託報酬(税込)
500億円未満の部分0.2200%
500億円以上1,000億円未満の部分0.21945%
1,000億円以上の部分0.2189%

純資産総額が500億円(または1,000億円)を超えると、超えた部分についてより低い信託報酬が適用されるという事です。

 

他社先進国リートインデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

S&P先進国REIT指数をベンチマークとする他社の低コスト・インデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。

 ファンド信託報酬実質コスト
1Smart-i 先進国リートインデックス0.2200%0.541%
1eMAXIS Slim 先進国リートインデックス0.2200%---%
3たわらノーロード先進国リート0.2970%0.453%
3三井住友・DC外国リートインデックス0.2970%0.785%
(注)<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス0.2970%0.484%
5iFree 外国REITインデックス0.3410%0.529%

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値。
(注)<購入・換金手数料なし>ニッセイ・グローバルリートインデックスはベンチマークが先進国だけでなく新興国をも含むS&Pグローバルリートインデックス。

先進国リート・インデックスファンドの中ではSmart-i 先進国リートインデックスとならび信託報酬最安値、3位のたわらノーロード先進国リートなどに0.08%の差をつけています。

実質コストは未だ不明ですが、前述のようにeMAXIS(Slimがつかない)と信託報酬以外のコストが同じと仮定すると、信託報酬で同率1位ながら信託報酬以外のコストが高いSmart-i 先進国リートインデックスより低くなる可能性があります。

 

信託報酬の変更履歴

eMAXIS Slim先進国リートインデックスは未だ設定されたばかりで信託報酬引下げの実績はありません。

eMAXIS Slim先進国リートインデックス 信託報酬変更履歴
引下げ日信託報酬(税込)備考
2019/10/31
 0.2200%新規設定
?????????

もし他社がeMAXIS Slim以下の信託報酬になったとしても、そのコンセプト通りであればeMAXIS Slimも追従して引き下げると予測されます。


 

eMAXIS Slim先進国リートインデックスの運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からeMAXIS Slim先進国リートインデックスの売れ行き・人気を見てみます。

2019年11月、12月の2ヶ月間資金流出入額を他のファンドと比較したのが下表。

先進国リートインデックス 資金流出入額 (2019年11,12月)
順位ファンド資金流出入額(億円)
1SMT グローバルREITインデックス・オープン7.8
2三井住友・DC外国リートインデックスファンド5.5
3eMAXIS Slim先進国リート3.3
4たわらノーロード先進国リート2.4
5eMAXIS 先進国リートインデックス0.6
6野村インデックスファンド・外国REIT[Funds-i]0.5
7Smart-i 先進国リートインデックス0.1
8iFree 外国REITインデックス0.0

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値

eMAXIS Slim先進国リートインデックスは設定されたばかりにもかかわらず、早くも資金流出入額で3位。

信託報酬は高めながら販売会社が多いSMT グローバルREITインデックス三井住友・DC外国リートインデックスには大きく負けていますが、信託報酬3位のたわらノーロード先進国リートを上回り、信託報酬同率1位のSmart-i 先進国リートインデックスを大きく引き離しています。

販売会社の少なさを考慮すると十分健闘しているといって良いでしょう。

 

運用状況は?

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

下図は2019年12月末日時点の実質コストに対する1カ月騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。

*eMAXIS Slimの実質コストは信託報酬以外のコストがeMAXISと同じと仮定した推定値でプロット。

eMAXIS Slim先進国リートインデックス

グレーの点線は、コストが0の時ベンチマーク騰落率と一致し、ベンチマーク騰落率から決まる傾きの直線です。(外国税引き後の正確なベンチマーク騰落率は分かりませんので管理人の主観で線を引いています)
グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。

もともと先進国リートはコストと騰落率の相関が弱い事が多いのですが、その中でeMAXIS Slim先進国リートインデックスは、そのコストに見合った高い騰落率を示しています。

そして、プラスに乖離していると推測されるiFreeを除くと、ここで比較したファンドの中で最も高い騰落率となっています。


 

まとめ

eMAXIS Slim先進国リートインデックスは、eMAXIS Slimシリーズの中では同時期に新規設定されたeMAXIS Slim国内リートとともに最も新しいファンドです。

設定から1カ月、そこそこの人気を集めています。

運用(ベンチマークとの乖離)という点では未だ設定から2カ月で正確な判断は出来ませんが、概ね乖離のない運用になっている(または実質コストが異常に高くなるような事はない)と推測されます。

今まで、国内リート同様、先進国リートクラスには突出したファンドがなかっただけに、同率ながら信託報酬最安値で登場したeMAXIS Slim先進国リートインデックスは有力な選択肢の一つとなるでしょう。

(慎重を期す方は1回目の決算が出るのを待っても良いかと思いますが)

 

販売会社

eMAXIS Slim先進国リートインデックスは下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券ジャパンネット銀行東京スター銀行三菱UFJ国際投信ダイレクト(matttoco)

現時点(2020.1)で上記金融機関以外では購入出来ません。低い信託報酬(販売会社の利益が少ない)、かつ機動的な信託報酬の引下げに合意できる金融機関のみが取扱うという事でしょう。

楽天証券なら楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです(上限5万円/月)。さらに、そのポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト楽天カード

尚、先進国リート・インデックスファンドはつみたてNISAで購入する事は出来ません。

つみたてNISAで先進国リートに投資したい方は、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)などのバランスファンドを購入する事になります。

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim先進国リートインデックス  (本記事)

Smart-i 先進国リートインデックス

たわらノーロード先進国リート

 

他の先進国リートインデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

eMAXIS Slimシリーズの他のファンドの評価・解説は下記記事をご覧ください。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim国内リートインデックス

eMAXIS Slim先進国リートインデックス *本記事

 

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