米国の株式市場を代表する指数S&P500との連動を目指すインデックスファンド、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド(愛称:楽天・S&P500) について解説します。
[最終更新日:2026.2.17]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2026.1末日時点の情報に基づき記載しています。
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楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド の基本情報
本記事で解説するのはS&P500との連動を目指し米国株式に投資する楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド。
愛称は楽天・プラス・S&P500。
楽天+(プラス)シリーズの一つで、2023年10月27日設定と未だ新しいファンドです。
*2024.10.17よりファンド名称が楽天・S&P500インデックス・ファンドから楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドに変更になりました。
先ず、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドの基本情報をまとめます。
| 運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
| 設定日 | 2023年10月27日 |
| 運用形態 | インデックスファンド |
| 投資形態 | ファミリーファンド |
| ベンチマーク | S&P500(配当込み・ネット) |
| 購入時手数料 | 無 |
| 信託財産留保額 | 無 |
| 信託報酬(税込) | 0.077% |
| 実質コスト | 0.089% |
| 純資産総額 | 8,748億円(2026.1.30時点) |
| (マザーファンド) 純資産総額 | 6,149億円(2025.7.15時点) |
| 分配金実績 | 無 |
| NISA(つみたて投資枠) | 対象商品 |
| NISA(成長投資枠) | 対象商品 |
| SBI証券ポイント還元年率 | 取扱い無 |
| 楽天証券ポイント還元年率 | 0.028% |
| マネックス証券ポイント還元年率 | 取扱い無 |
| 松井証券ポイント還元年率 | 取扱い無 |
(*1)実質コストは2025.7の第2期決算より。
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投資対象
S&P500は米国の大型株 約500銘柄から構成された時価総額加重平均型の指数で米国株式の約80%をカバーします。米国株式を代表する指数と言っても良いでしょう。
尚、指数には除く配当、配当込み、そして配当込み指数には配当に対する源泉徴収税を考慮したネットと、税引前のグロスの2種類ありますが、交付目論見書にはどれを採用しているのか明記されていません。但し、月次レポートのベンチマーク騰落率や運用報告書のベンチマークとの差異の理由の一つとして「配当課税の税率の差異」と記載がある事から配当込み・ネットのようです。
*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク(除く配当/プライス、配当込/グロス・ネット)と乖離の評価方法。
マザーファンド
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは、ファミリーファンド方式で下記マザーファンドに投資します。
画像引用:楽天・S&P500インデックス・ファンド交付目論見書
楽天・プラス・S&P500インデックス・マザーファンドを介して米国株式に投資します。
尚、本マザーファンドは2023.9.26に設定されたものです。
*為替ヘッジは行いません。
*投資信託財産で保有する有価証券の貸付取引を行う場合があります。
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドの2026年1月の組入上位10銘柄
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドの月次レポート2026.1の組入上位10銘柄です。
画像引用:楽天・S&P500インデックス・ファンド月次レポート 2026.1
設定直後はS&P500に投資する米国ETF iShare Core S&P500 ETF【IVV】(経費率0.03%)が上位に入っていましたが、現時点では0.5%以下、殆どが現物株式で構成されています。
*IVV比率:設定当初の2023.11は7.8%、2023.12 19.3%、その後2024.12 3.5%と減少、2026.1時点では0.5%以下。
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手数料(信託報酬、実質コストなど)
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドの最大の魅力は何と言っても圧倒的な信託報酬の低さ。
S&P500連動型のインデックスファンドとしては最低水準の0.077%(税込)です。
実質コストは2期目決算で0.089%と初回決算の0.101%より下がり、信託報酬以外のコストも低く抑えられています。
*初回決算の実質コストは1年未満の値を年率に換算。
勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。
他社 米国株式(S&P500)インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較
S&P500に投資する他社の低コスト・インデックスファンドと比較してみます。
*ファンド名下の[]内は設定日。
*信託報酬・実質コストは税込み表記。
(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。
| ファンド [設定日] | 信託報酬 | 実質コスト | |
|---|---|---|---|
| --- | つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス [2023.11.17] | [2026.5.7まで] 0.0586% | 0.075% |
| 1 | ステート・ストリートS&P500インデックス・オープン [2024.1.11] | 0.0748% | 0.139% |
| 2 | 楽天・S&P500インデックス・ファンド [2023.10.27] | 0.0770% | 0.089% |
| 3 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) [2018.7.3] | 0.08140% 以下 | 0.089% |
| 4 | つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス [2023.11.17] | [2026.5.8以降] 0.09072% | --- |
| 5 | たわらノーロードS&P500 [2023.3.30] | 0.09372% | 0.120% |
| 5 | はじめてのNISA米国株式(S&P500) [2023.7.10] | 0.09372% | 0.117% |
| 5 | インデックスオープン・アメリカ株式 [2023.3.22] | 0.09372% | --- |
| 8 | SBI・V・S&P500インデックス [2019.9.26] | 0.0938% | 0.103% |
| 8 | iシェアーズ米国株式(S&P500)インデックス [2013.9.3] | 0.0938% | 0.102% |
| 10 | SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) [2020.7.22] | 0.0968% | 0.124% |
| 10 | My SMT S&P500インデックス [2022.3.29] | 0.0968% | 0.149% |
| 12 | iFree S&P500・インデックス [2017.8.31] | 0.198% | 0.214% |
| 13 | つみたて米国株式(S&P500) [2020.3.6] | 0.2200% | 0.230% |
| 13 | NZAM・ベータ・S&P500 [2020.2.13] | 0.2200% | 0.245% |
| 15 | Smart-i S&P500インデックス [2020.7.29] | 0.242% | 0.285% |
| 16 | eMAXIS S&P500インデックス [2020.12.14] | 0.330% | 0.342% |
S&P500連動型インデックスファンドの中で、楽天・S&P500インデックス・ファンドは信託報酬3位。
ただ、ステート・ストリートS&P500インデックス・オープンは実質コストが若干高く、つみたてiシェアーズ米国株式(S&P500)インデックスは期間限定の信託報酬です。
人気のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)との差は0.0036ポイント。ただ、eMAXIS Slimは純資産総額が増えると信託報酬が下がる体系を採用しており、これを考慮すると両者概ね同じ信託報酬になります。
実質コストでも、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドはeMAXIS Slimと同等です。
信託報酬の変更履歴
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは設定後すぐに信託報酬の引下げを行いました。
| 引下げ日 | 信託報酬(税込) | 備考 |
| 2023/10/27 | 0.09372% | 新規設定(eMAXIS Slimなどと同率) |
| 2023/12/1 | 0.077% | (当時)単独最安値 |
設定時はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)等と同率最安値でしたが、設定後僅か1カ月で信託報酬を引下げ、(その時点では)単独最安値となりました。
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楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド の運用状況
資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)
月次資金流出入額・純資産総額から楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドの売れ行き・人気を見てみます。
(*)資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。
新NISAが始まった2024年に入り資金流入は大幅に増え、最近は概ね200億前後と楽天証券1社にも関わらず早くも大きな人気を集めています。
さすがに毎月1,000億円以上のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは大きな差がありますが、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドも十分売れていると言って良いでしょう。
純資産総額も設定から2年強で8,748億円(2026.1末時点)と大きくなっています。
運用状況は? eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に勝てるか?
1年騰落率
インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。
下図は2026年1月末日時点の1年騰落率をベンチマークが同じ複数のファンドでプロットしたものです。
そして、配当課税を適切に考慮した真のベンチマークから決まるコストと騰落率の関係が図中グレーの点線です(多くのファンドがコスト要因以外での乖離がないであろうとの仮定の下、管理人の主観で決めた値)。
このグレーの点線上にあればコスト要因以外でのベンチマークとの乖離がないと推測できます。
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは概ねベンチマークとのコスト要因以外での乖離がない運用になっているようです。
そして、その信託報酬・実質コストの低さに応じた高い騰落率を示しています。eMAXIS Slimとも同等です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)との日次騰落率の差
さらに詳しく見る為、(ベンチマークとのコスト要因以外での乖離が少ないと思われる)eMAXIS Slim米国株式(S&P500)との日次騰落率の差を見てみます。
*同時にiFree S&P500の結果もプロット
設定当初はeMAXIS Slimの日次騰落率と大きな差がある日が多かったのですが、2023.12末頃より、その差も小さくなってきているように見えます。そして最近は概ね+-0.01%ポイント以内に収まっており、ベンチマークとの乖離という点で、ほぼ問題なくなったと言っても良いでしょう。
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最新の騰落率[利回り](eMAXIS Slim/SBI・V・S&P500との比較) ~2026年1月末日時点~
*本章は原則毎月更新します。
最新の騰落率をライバルファンドとともにまとめます。
*3,5年騰落率は年率表記。
[表をクリックすると拡大します]
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは、前章で示したようにeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と概ね同等の騰落率になっています。設定当初見られた乖離も殆どなくなっていると思われます。
SBI・V・S&P500の騰落率とは異なる期間がありますが、これはSBI・Vの高い現金比率が影響している為と推測。
尚、楽天・全米株式インデックス・ファンド、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドはベンチマークが異なりますので参考値として見て下さい(中小型株有無の違い)。
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド の分配金
当然、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは未だ分配金を出した実績はありません。
今後も出さないと予測しますが・・・
これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、多くのインデックスファンドが分配金を出さない、無分配としています。
勿論、保有する株式から出た配当はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。
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まとめ
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは、S&P500をベンチマークとし米国株式に投資するファンドとして概ね最低水準の信託報酬です。
現時点では楽天証券1社だけの販売ながら、早くも大きな人気を集めています(さすがにeMAXIS Slim米国株式には敵いませんが)。
まだ設定から2年強ですが、2期目決算で実質コストも下がり、またベンチマークとの乖離も殆どない安定した運用になっています。
2024年から始まった新NISA、楽天証券で米国株式に投資したい方にとって有力な選択肢の一つとなるファンドと言えるでしょう。
販売会社
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは現時点で楽天証券のみの販売です。
勿論、NISA(つみたて投資枠)対象のファンドです。(成長投資枠でも購入出来ます)
ライバルとなるファンド
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド(本記事)
iFree S&P500インデックス
他の米国株式(S&P500、CRSP USトータル・マーケット・インデックス)インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。
インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。






