ファンド紹介・解説

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・VTI)の評価・評判・人気。~楽天・全米株式(楽天バンガード)との比較~

投稿日:2021年8月4日 更新日:

米国の株式に投資するインデックスファンドSBI・V・全米株式インデックス・ファンドについて解説します。

[最終更新日:2021.9.1]純資産総額、「最新の騰落率」を2021.8末時点の情報に更新。
[2021.8.4]初版。
*本記事は原則2021年7月末日時点の情報に基づき記載しています。(VTIの情報は2021.6末時点)

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SBI・V・全米株式インデックス・ファンド[SBI・VTI]の基本情報

SBI・Vシリーズは、SBIアセットマネジメントがバンガード社ETFに投資する事実上のFOFとして運用する低コストのインデックスファンドです。S&P500との連動を目指すETF VOOに投資するSBI・V・S&P500に加え、VTIに投資するSBI・V・全米株式インデックス・ファンド、VYMに投資するSBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドと、現在3本のラインアップです。

今回解説するのは米国株式に投資しCRSP USトータル・マーケット・インデックスとの連動を目指すSBI・V・全米株式インデックス・ファンド

先ず、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの基本情報をまとめます。

運用会社SBIアセットマネジメント
設定日2021年6月29日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
*マザーファンドがバンガードETFに投資するので事実上FOF
ベンチマークCRSP USトータル・マーケット・インデックス(配当???)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.0938%
(投資先ETF経費率 0.03%含む)
実質コスト---%(決算前)
純資産総額 207.8億円(2021.8.31時点)
(マザーファンド) 純資産総額 ---億円(決算前)
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.0242%
楽天証券ポイント還元年率(取扱無し)

投資対象

ベンチマークCRSP USトータル・マーケット・インデックスで、中・小型株を含む米国株式に広く投資し、投資可能な米国株式のほぼ100%をカバーします。

ベンチマークが配当除く or 込、配当込の場合グロスかネットかは未だ分かりません。

米国株式の各指数の詳細な解説は下記記事をご覧ください。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク(除く配当/プライス、配当込/グロス・ネット)と乖離の評価方法。

 

マザーファンド

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドファミリーファンド方式でマザーファンドを介して米国株式に投資します。

実際の運用はマザーファンドを通してバンガード社のETF バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Total Stock Market ETF【VTI】に投資します。

SNSなどでは、SBI・VTIと呼ばれる事もあります。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

画像引用:SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 交付目論見書

 

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 【VTI】

米国株式市場の大型から小型株までも含み、投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーする時価総額加重平均型の指数、CRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとするETFです。

その経費率は0.03%

2021年6月末日時点で3,908銘柄に投資、組入上位10銘柄は下表のようになります。

 銘柄Ticker比率
1Apple Inc.AAPL4.8%
2Microsoft Corp.MSFT4.5%
3Amazon.com Inc.AMZN3.3%
4Facebook Inc.FB1.9%
5Alphabet Inc. Class AGOOGL1.6%
6Alphabet Inc. Class CGOOG1.5%
7Tesla Inc.TSLA1.2%
8Berkshire Hathaway Inc. BRK.B1.1%
9NVIDIA Corp. NVDA1.1%
10JPMorgan Chase & Co.JPM1.1%

データ引用:米国Vanguardサイトより

上位6位は「GAFAM」と呼ばれる銘柄で17.7%を占めます。

さらに何かと話題のTeslaも7位に入っています。

 

CRSP USトータル・マーケット・インデックス【VTI】とS&P500【VOO】とのパフォーマンス比較

米国株式の大型・中型・小型株とほぼ100%をカバーするCRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとするVTI、及び、米国を代表する大型株500銘柄からなるS&P500をベンチマークとするVOO、二つのETFの2021.6末日時点の10年間のドルベースのパフォーマンス(NAV)を比較します。

*シャープレシオは無リスク資産のリターン0として計算

各ETFの直近10年のパフォーマンス(ドルベース) 2021.6末時点
ETF年率リターン年率リスクシャープレシオ
VTI14.70%14.15%1.04
VOO14.80%13.59%1.09

VTI/VOOは、中小型株を含む・含まないで異なりますが、中小型株を含むからと言ってパフォーマンスが向上するわけではありません。直近10年では、中小型株を含まないVOOの方がリターンが僅かに高く、リスクは小さくなっています。但し、その差は小さい事から、基本的に好みで選んでも良いかと。

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド信託報酬は0.0638%(税込)

これに投資先ETF VTIの経費率0.03%を加えて、

実質的な信託報酬は0.0938%(税込)

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

実質コストは未だ初回決算前でわかりません。

同じSBI・VシリーズのSBI・V・S&P500インデックス・ファンドが、初回決算から信託報酬以外のコストを非常に低く抑えていたことから、本ファンドにも期待したいところ。

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他社 米国株式インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

CRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンド、及びベンチマークは異なりますが米国株式に投資する他社の低コスト・インデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。

*ファンド名下の[]内はベンチマーク。[CRSP US]はCRSP USトータル・マーケット・インデックスの略。
*信託報酬・実質コストは税込み表記。

(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。

 ファンド信託報酬実質コスト
1SBI・V・S&P500インデックス
[S&P500]
0.0938%0.114%
1SBI・V・全米株式インデックス
[CRSP US]
0.0938%(決算前)
3eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
[S&P500]
0.0968%0.123%
DC専用SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)
[S&P500]
0.0968%0.151%
4SBI・V・米国高配当株式インデックス
[FTSE High Dividend Yield]
0.1238%(決算前)
5楽天・全米株式インデックス・ファンド
[CRSP US]
0.1620%0.187%
6楽天・米国高配当株式インデックス
[FTSE High Dividend Yield]
0.1920%0.255%
7つみたて米国株式(S&P500)
[S&P500]
0.2200%0.244%
8NZAM・ベータ・NYダウ30
[NYダウ]
0.2310%0.508%
9Smart-i S&P500インデックス
[S&P500]
0.242%1.003%
10iFree S&P500・インデックス
[S&P500]
0.2475%0.280%
10iFree NYダウ・インデックス
[NYダウ]
0.2475%0.276%
10たわらノーロード NYダウ
[NYダウ]
0.2475%0.303%
-eMAXIS NYダウインデックス
[NYダウ]
0.6600%0.687%

米国株式に投資するファンドでSBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドと並び最も低い信託報酬(税込み)

ベンチマークが同じで直接のライバルとなる楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)とは0.068ポイントもの差をつけています。

 

SBI・V・全米株式の配当に対する税制上の不利(三重課税)は無し。

米国ETFに投資する場合、所有する株式から出る配当の課税が現地国、米国、そして最終的には日本と三重課税になる事があります。

しかし、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは米国だけに投資するファンドですので、現地国=米国となり配当に対する税制上の不利は生じません。

国内から直接投資する、例えばeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同じです。

 

信託報酬の変更履歴

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、未だ設定されたばかりですので、信託報酬引下げの実績はありません。

引下げ日信託報酬(税込)備考
2021/6/29
 0.0938%新規設定。
?????? 

 

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの運用状況 ~楽天・バンガードとの比較~

資金流出入額(評判・人気は?)

月次資金流出入額からSBI・V・全米株式インデックス・ファンドの売れ行き・人気を見てみます。

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)とも比較します。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの評判・人気

*2021.6は当初申込期間の資金流入(自己設定は無しと仮定)

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは2021年6月29日設定(2021年6月15日より募集)と未だ新しいファンドですが、早くも大きな人気を集めています。

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)には及びませんが、販売会社が1社である事を考慮すると十分売れていると言って良いでしょう。

純資産総額も僅か1カ月で170億円です(2021.7末時点)

 

運用状況は?

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

下図は2021年7月末日時点の実質コストに対する1カ月騰落率楽天・全米株式、さらに投資先ETF VTIとともにプロットしたものです。

またベンチマーク値(グロス)も示します。

*SBI・全米株式は未だ実質コストがわかりませんので信託報酬でプロット。
*VTIは分配金10%課税後再投資した場合の終値での円換算騰落率。(終値は米国Yahoo Finance、分配金は米国バンガード社サイトより引用)
*ベンチマーク値はCRSPサイトより。
*VTI、ベンチマーク値は三菱UFJ銀行公表のTTM値で独自に円換算。

コスト要因以外でのベンチマークとの乖離がなければ、配当課税を適切に考慮した「真のベンチマーク」から決まる直線上にプロットされなければなりません。

ただ、日本への配当課税を正確に反映した「真のベンチマーク」値は公表されていませんので、VTIが(コスト要因以外での)ベンチマークからの乖離がないと仮定し、コストと騰落率の関係を示したのが図中グレーの点線です。このグレーの点線上にあればコスト要因以外でのベンチマークとの乖離がないと推測できます。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの評価

グレーの点線に対し、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは大きくマイナス側に乖離、一方、楽天・全米株式はプラス側に乖離しています。

即ち、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、未だそのコストの低さに応じたパフォーマンスを発揮出来ていないという事になります。ただ、設定から僅か1カ月、ファンドの評価を行うのに十分な期間とは言えません。今後の運用結果に期待しましょう。(本記事も今後継続的に更新していきます)

*本来、グレーの点線のY切片は配当課税を考慮していない指数(グロス)より下方に位置しなければなりませんが上図ではプラス側に位置しています。理由は分かりませんが、特に短期の場合、このような事が頻繁に発生します。

 

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの分配金

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは分配金を積極的に出す事はないと推測します。

これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、多くのインデックスファンドが分配金を出さない、無分配としています。
勿論、保有する株式(ETF)から出た配当(分配金)はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。

 

最新の騰落率[利回り] [楽天・全米株式、SBI・V・S&P500、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)との比較] ~2021年8月末日時点~

最新の騰落率をライバルファンドとともにまとめます。

*3年騰落率は年率表記。

[表をクリックすると拡大します]

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの利回り

2021年8月末の1カ月騰落率においても、楽天・全米株式インデックス・ファンドに若干負けています。

尚、SBI・V・S&P500インデックスファンドeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はベンチマークが異なりますので参考値として見て下さい(中小型株有無の違い)

 

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まとめ

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとし、同じベンチマークの楽天・全米株式インデックス・ファンドより低い信託報酬で設定されたファンドです。

設定されたばかりですが、早くも大きな人気を集めています。

未だ、騰落率にそのコストの低さが反映されているとは言えず、楽天・全米株式より低くなっていますが、設定されたばかりの短期間の結果です。今後の運用結果に期待しましょう。

いずれにせよ、米国株式を中心に投資したい方にとって、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドeMAXIS Slim米国株式(S&P500)楽天・全米株式インデックス・ファンドとともに有力な選択肢の一つとなるファンドです。

 

販売会社

SBI・V・全米株式インデックスファンドは現時点でSBI証券のみの取扱いです。

SBI証券で投資信託を購入する際は、三井住友カードによるクレジットカード決済がお勧めです。

スタンダードカード決済で0.5%のポイント還元(ゴールドカードは1.0%、プラチナカードは2.0%)があります。

さらに、2021年12月10日までは還元率が上がる「スタートダッシュキャンペーン」を実施中です。
*キャンペーン期間中はスタンダードカード 1.5%、ゴールドカード 2.0%、プラチナカード 3.0%となります。

スタンダードカードの三井住友カード(NL)なら年会費無料で加入できます。

公式サイト三井住友カード(NL)

 

SBI証券

多彩な投信積立方法、投信マイレージポイントによるポイント還元、
Tポイントでも投資信託が購入出来ます。
国内・米国ETF取引もコスト最低水準。
2021.6より三井住友カードで投信積立が出来るようになりました。還元率0.5%
*三井住友カード(NL/ナンバーレス)なら年間費無料。

公式サイト三井住友カード(NL)

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。

尚、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っている金融機関はありません。

 

 

ライバルとなるファンド

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)

 

他の米国株式(S&P500、CRSP USトータル・マーケット・インデックス)インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

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