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【新興国株式インデックスファンドの評価】2018年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

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主にMSCIエマージング・マーケット・インデックス(以下、MSCI EMと略して表記する場合があります)との連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。(MSCI EMではありませんが、iFree楽天・バンガード新興国株式EXE-iつみたても含みます)

[最終更新日:2018.7.15]2018年6月末日時点の情報に更新

MSCIエマージング・マーケット・インデックスって何? 新興国ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? GDPとの関係も。

*本記事は2018年6月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じMSCI EMといっても、各社のベンチマーク騰落率は異なるからです。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

 

比較した新興国株式インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2018年6月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)
*(三菱UFJ)つみたて、i-SMTの実質コストは、信託報酬以外のコストが、それぞれeMAXIS、SMTと同じと仮定して算出。

ベンチマークがMSCIエマージング・マーケット・インデックス以外のファンド
ファンド 信託報酬
(実質コスト)
設定日 純資産総額(億円)
eMAXIS Slim新興国株式(*1) 0.20412%
(0.389%)
2017/7/31 65.5
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド(*2) 0.20412%
(---)
2017/10/13 3.9
i-SMT新興国株式インデックス 0.3546%
(0.547%)
2018/1/12 0.2
(三菱UFJ)つみたて新興国株式 0.3672%
(0.535%)
2017/8/16 5.6
たわらノーロード新興国株式 0.3672%
(0.593%)
2016/3/14 44.2
Smart-i 新興国株式 0.3672%
(---)
2017/8/29 0.6
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 0.594%
(0.762%)
2009/12/11 168.6
[日興]インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.594%
(0.911%)
2008/4/1 129.7
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 0.6048%
(0.768%)
2011/4/18 14.5
eMAXIS 新興国株式インデックス 0.648%
(0.816%)
2009/10/28 320.9
野村インデックスファンド・新興国株式[Funds-i] 0.648%
(0.839%)
2010/11/26 43.1
SMT新興国株式インデックス・オープン 0.648%
(0.840%)
2008/12/15 183.3
iFree 新興国株式インデックス 0.3672%
(1.338%)
2016/9/8 16.1
EXE-i つみたて新興国株式ファンド 0.1948%
(---)
2017/12/6 5.4
楽天・新興国株式インデックス 0.2696%
(---)
2017/11/17 6.6

(*1)(*2)eMAXIS Slimの信託報酬・実質コストは2018.7.25以降の値、<購入・換金手数料なし>ニッセイは2018.7.13以降の値。

圧倒的な信託報酬の低さで他社を凌駕するeMAXIS Slimが、設定から1年も経たずして純資産総額60億円を突破。既にたわらノーロードFunds-iをも抜いています。

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。

資金流出入額 [新興国株式インデックスファンド 人気ランキング]

2018年6月の概算の月次資金流出入額(*)、及び2018年の累計(1~6月の6カ月間の合計)を見てみます。

6月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

新興国株式インデックスファンド 資金流出入額
2018年6月 2018年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 eMAXIS Slim新興国株式 6.41 1 48.75
2 インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 4.93 2 19.68
3 SMT新興国株式インデックス・オープン 1.36 7 4.39
4 つみたて新興国株式 1.18 4 5.94
5 たわらノーロード新興国株式 0.99 3 9.70
6 EXE-i つみたて新興国株式ファンド 0.98 5 5.30
7 楽天・新興国株式インデックス 0.70 6 5.05
8 iFree 新興国株式インデックス 0.65 8 4.04
9 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 0.41 9 3.00
10 <購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.33 11 1.86
11 Smart-i 新興国株式 0.17 12 0.65
12 i-SMT新興国株式インデックス 0.02 13 0.27
13 野村インデックスファンド・新興国株式[Funds-i] 0.01 10 2.86
14 eMAXIS 新興国株式インデックス -0.73 14 -1.33
参考 三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 6.23   24.12

2018年6月の1位はeMAXIS Slim新興国株式。2018年上半期合計でも1位です。2017年7月31日に設定されて以来、月次資金流入額1位を維持しています。因みに、eMAXIS Slim先進国株式の6月資金流入額が21億円ですので、新興国株式は約1/3。先進国と新興国の時価総額比率を考慮すると十分な額でしょう。

現時点でMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドとしては敵なし、eMAXIS Slimの独壇場です。

尚、eMAXIS Slim、さらにつみたて新興国株式も好調な三菱UFJ国際投信ですが、これらファンドの親分的存在であるeMAXISは唯一資金流出となっています。

2位は、日興AMのインデックスファンド海外新興国(エマージング株式)楽天証券iDeCoに採用されているファンドです。

ふるわないのがSmart-ii-SMT<購入・換金手数料なし>ニッセイ

<購入・換金手数料なし>ニッセイ、2018.7月以降、eMAXIS Slimと同一信託報酬となりますが、今後、どれだけ資金流入を増やす事が出来るか注目です。

i-SMT、信託報酬は十分低い部類ですが、その販売会社の少なさ等から同じマザーファンドで運用するSMTにも負けています。

ベンチマークは異なりますが、楽天・バンガード・ファンドの一つである楽天・新興国株式(VWO)も0.70億円と人気がありません。EXE-iつみたてにも負けています。

 

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2018年6月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、配当課税を適切に考慮したインデックス騰落率がわかりませんので、管理人の主観で、図中グレーの点線を引いています。

(注)本評価では、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうとの仮定・前提のもと、この「多くのファンド」から外れた騰落率を示すものを「乖離」と判定します。(同じマザーファンドで運用する三菱UFJのファンドが4本も含まれており、若干、評価の公平性に欠ける点をご承知おきください)

 

1カ月騰落率

2018年6月末日時点の1カ月騰落率を見てみます。

実質コスト/12に対して1カ月騰落率をプロットします。(ニッセイ、Smart-i、楽天、EXE-iは信託報酬でプロット)

先ずは、ベンチマークの違いを無視し、全ファンドをまとめてプロットしてあります。

新興国株式インデックスファンド

楽天EXE-iiFreeの騰落率が大幅に低くなっていますが、ベンチマークが異なりますので参考程度に見て下さい。

次に、MSCI EMをベンチマークとするファンドだけを抜き出してプロットしてみます。

新興国株式インデックスファンド

 

三井住友・DCは相変わらず大きな乖離が生じています。

先月までベンチマークとの乖離が大きかった(もしくは実質コストが異常に高くなっていた)<購入・換金手数料なし>ニッセイ今月の月次騰落率では殆ど乖離がないように見えます。(詳細は後述する日次騰落率で確認)

Smart-iも未だマイナス側に乖離はしていますが、以前よりは乖離幅が小さくなっています。

SMTi-SMTの2本は、先月に引き続き、他のファンドより約0.1%プラス側に乖離しているように見えます。(勿論、他のファンドの多くが乖離していないだろうとの仮定・前提のもと)

 

日次騰落率 ~<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式、Smart-iの乖離~

日次騰落率を確認しておきます。

eMAXIS Slimを基準とし、eMAXIS Slimとの日次騰落率の差をプロットします。

先ずは、たわらノーロードi-SMTFunds-iの3本をプロット。

新興国株式インデックスファンド

たわらノーロードは一時期不安定な時期がありましたが、それを除くと、3本とも概ね±0.05%以内に収まっています。

 

次に、<購入・換金手数料なし>ニッセイ。同じようにeMAXIS Slim日次騰落率との差を見てみます。

新興国株式インデックスファンド

過去には1日で0.1%以上の差がある日が多くありましたが、2018年6月に限ると±0.1%以内には入っています。今後、継続して監視する必要はありますが、取りあえず、徐々に安定した運用になりつつあると推測されます。

 

最後にSmart-i

新興国株式インデックスファンド

こちらも、2018年6月に入り日次騰落率の差がかなり小さくなってきています。

 

6カ月騰落率

次に6カ月騰落率です。

新興国株式インデックスファンド

 

<購入・換金手数料なし>ニッセイ三井住友・DCが大きな乖離を起こしています。Smart-iも若干乖離しています。

SMTFunds-iはプラス側に乖離しているように見えます。

 

1年騰落率

最後に1年騰落率です。(eMAXIS Slim、Smart-i、ニッセイ等は未だ1年のデータ無)

新興国株式インデックスファンド

 

新興国株式では、先進国株式のように騰落率と実質コストの依存が明確ではありません。(これだけのデータでは、どのファンドのトラッキングエラーが小さいか判断は困難ですが)ファンドにより、コスト要因以外に年間騰落率0.1%台の差が生じているのが現状です。

 

まとめ

以上、主にMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

圧倒的に人気を集めている=資金流入額が大きいのがeMAXIS Slim新興国株式インデックス

新興国株式インデックスファンドではコストと騰落率の相関性が悪く、必ずしも低コスト=高い騰落率となっているわけではありませんが、それでもコストは確実にリターンをむしばみます。

信託報酬で他社を圧倒し、資金流入額も大きいeMAXIS Slim新興国株式インデックスが最も期待できるファンドと言って良いでしょう。

そして、2018年7月より信託報酬でeMAXIS Slimに並ぶ事になる<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド、未だ、その運用の安定性に懸念はありますが、純資産総額の増加とともに、徐々に解消されていく事でしょう。<購入・換金手数料なし>ニッセイが、どこまでeMAXIS Slimに迫れるか今後も注目していきます。

 

eMAXIS Slim新興国株式インデックスは、SBI証券 楽天証券 マネックス証券松井証券等のネット証券、さらにSMBC日興証券(ダイレクトコース)でも取扱っています。

 

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)eMAXIS Slim新興国株式インデックスを取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoの2社のみです。

 

他の株式インデックスファンドの最新の情報・結果は↓の記事を参照して下さい。

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