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【新興国株式インデックスファンドの評価】2018年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2018年6月5日 更新日:

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主にMSCIエマージング・マーケット・インデックス(以下、MSCI EMと略して表記する場合があります)との連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。(MSCI EMではありませんが、iFree楽天・バンガード新興国株式EXE-iつみたても含みます)

[最終更新日:2018.6.5]2018年5月末日時点の情報に更新

MSCIエマージング・マーケット・インデックスって何? 新興国ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? GDPとの関係も。

*本記事は2018年5月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じMSCI EMといっても、各社のベンチマーク騰落率は異なるからです。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

 

比較した新興国株式インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2018年5月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)
*eMAXIS Slim、i-SMTの実質コストは、信託報酬以外のコストが、それぞれeMAXIS、SMTと同じと仮定して算出。

ベンチマークがMSCIエマージング・マーケット・インデックス以外のファンド
ファンド 信託報酬
(実質コスト)
設定日 純資産総額(億円)
eMAXIS Slim新興国株式 0.2052%
(0.373%)
2017/7/31 61.9
i-SMT新興国株式インデックス 0.3546%
(0.569%)
2018/1/12 0.2
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.36612%
(---)
2017/10/13 3.7
たわらノーロード新興国株式 0.3672%
(0.593%)
2016/3/14 45.1
Smart-i 新興国株式 0.3672%
(---)
2017/8/29 0.5
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 0.594%
(0.761%)
2009/12/11 169.1
[日興]インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.594%
(0.911%)
2008/4/1 130.1
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 0.6048%
(0.768%)
2011/4/18 14.7
eMAXIS 新興国株式インデックス 0.648%
(0.816%)
2009/10/28 355.2
野村インデックスファンド・新興国株式[Funds-i] 0.648%
(0.839%)
2010/11/26 44.9
SMT新興国株式インデックス・オープン 0.648%
(0.862%)
2008/12/15 189.4
iFree 新興国株式インデックス 0.3672%
(1.338%)
2016/9/8 16.2
EXE-i つみたて新興国株式ファンド 0.1948%
(---)
2017/12/6 4.7
楽天・新興国株式インデックス 0.2696%
(---)
2017/11/17 6.2

圧倒的な信託報酬の低さで他社を凌駕するeMAXIS Slimが、設定から1年も経たずして純資産総額60億円を突破。既にたわらノーロードFunds-iをも抜いています。

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。

資金流出入額 [新興国株式インデックスファンド 人気ランキング]

2018年5月の概算の月次資金流出入額(*)、及び2018年の累計(1~5月の5カ月間の合計)を見てみます。

5月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

新興国株式インデックスファンド 資金流出入額
2018年5月 2018年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 eMAXIS Slim新興国株式 7.51 1 42.34
2 インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 2.17 2 14.76
3 たわらノーロード新興国株式 1.94 3 8.72
4 EXE-i つみたて新興国株式ファンド 0.84 5 4.31
5 楽天・新興国株式インデックス 0.68 4 4.35
6 iFree 新興国株式インデックス 0.54 6 3.39
7 <購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド 0.36 10 1.53
8 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド 0.27 9 2.58
9 野村インデックスファンド・新興国株式[Funds-i] 0.19 8 2.85
10 Smart-i 新興国株式 0.14 11 0.48
11 i-SMT新興国株式インデックス 0.01 12 0.25
12 SMT新興国株式インデックス・オープン -0.23 7 3.03
13 eMAXIS 新興国株式インデックス -1.47 13 -0.60
参考 三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 3.28 参考 17.89

 

2018年5月の1位はeMAXIS Slim新興国株式。2017年7月31日に設定されて以来、月次資金流入額1位を維持しています。因みに、eMAXIS Slim先進国株式の5月資金流入額が23億円ですので、新興国株式は約1/3。先進国と新興国の時価総額比率を考慮すると十分な額でしょう。

現時点でMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドとしては敵なし、eMAXIS Slimの独壇場です。

2位は、日興AMのインデックスファンド海外新興国(エマージング株式)楽天証券iDeCoに採用されているファンドです。

一方、ふるわないのがSmart-ii-SMT<購入・換金手数料なし>ニッセイ

i-SMTは信託報酬の低さで2位、かつマザーファンド規模も大きいのですが殆ど資産は増えていません。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ、先進国株式ではeMAXIS Slimを凌ぐ人気ですが、新興国株式は、設定が新しい事もあってか、あまり大きな資金流入はありません。

ベンチマークは異なりますが、楽天・バンガード・ファンドの一つである楽天・新興国株式(VWO)も0.68億円と人気がありません。2018年5月資金流入額で、全米株式(VTI)12.6億円、全世界株式(VT) 13.6億円と2本は好調ですが、米国高配当株式(VYM)の1.0億よりも少ない資金流入額です。またEXE-iつみたてにも負けています。

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2018年5月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、配当課税を適切に考慮したインデックス騰落率がわかりませんので、管理人の主観で、図中グレーの点線を引いています。

 

1カ月騰落率

2018年5月末日時点の1カ月騰落率を見てみます。

実質コスト/12に対して1カ月騰落率をプロットします。(ニッセイ、Smart-i、楽天、EXE-iは信託報酬でプロット)

先ずは、ベンチマークの違いを無視し、全ファンドをまとめてプロットしてあります。

新興国株式インデックスファンド

iFreeの騰落率が大幅に低くなっていますが、これはベンチマークが異なりますので参考程度に見て下さい。

次に、MSCI EMをベンチマークとするファンドだけを抜き出してプロットしてみます。

新興国株式インデックスファンド

三井住友・DCは相変わらず大きな乖離が生じています。

さらに、ベンチマークから乖離している(もしくは実質コストが異常に高くなっている)と思われるのが<購入・換金手数料なし>ニッセイ

先月まで乖離が大きかったSmart-i、今月は月次騰落率では殆ど乖離がないようにも見えますが、後述する日次騰落率から、依然、不安定な運用である事がわかります。

他のファンドについては、

SMTi-SMTの三井住友TAMにFunds-iを加えたグループ、
eMAXISeMAXIS Slim三菱UFJ DCの三菱UFJ国際投信にたわら、日興インデックスを加えたグループ、

と二極化しており、0.08%も違いがあります。1カ月で0.08%ですのでかなり大きい値ですが、どちらのグループがよりベンチマークに近い運用がなされているかは分かりません。

 

日次騰落率

日次騰落率を確認しておきます。

eMAXIS Slimを基準とし、日次騰落率の差をプロットします

新興国株式インデックスファンド

プロットが重なって見にくいですが、<購入・換金手数料なし>ニッセイSmart-iは、eMAXIS Slimとの差が大きい日が複数あり、まだ不安定な運用が続いています。

1カ月騰落率で2極化して見えたeMAXIS SlimFunds-ii-SMTですが、特定の日に大きな差が生じた訳では無さそうです

 

6カ月騰落率

次に6カ月騰落率です。

新興国株式インデックスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイが最も大きな乖離を起こしている他、三井住友・DCSmart-iも乖離を起こしています。

そして、たわらノーロードも他のファンドに比べてマイナス側にシフトしていますが、これがベンチマークとの乖離なのかは微妙なところ。

このように、各ファンドでコスト要因以外でも運用成績に若干の違いがみられますが、その中で(プラス乖離の三井住友・DCを除き)信託報酬最安値のeMAXIS Slimは騰落率でもトップとなっています。

 

1年騰落率

最後に1年騰落率です。(eMAXIS Slim、Smart-i、ニッセイは未だ1年のデータ無)

新興国株式インデックスファンド

新興国株式では、先進国株式のように騰落率と実質コストの依存が明確ではありません。(どのファンドがトラッキングエラーが小さいかは分かりませんが)ファンドにより、コスト要因以外に年間騰落率0.1%程度の差が生じているのが現状です。

 

まとめ

以上、主にMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

圧倒的に人気を集めている=資金流入額が大きいのがeMAXIS Slim新興国株式インデックス。そして信託報酬最安値に応じた高い騰落率を示しています。

尚、新興国株式インデックスファンドでは、コスト以外の要因で年間騰落率に0.1%程度の差が生じているのが現状です。(どのファンドが最もトラッキングエラーの少ない運用がなされているかまでは判断できませんでしたが)

 

eMAXIS Slim新興国株式インデックスは、SBI証券 楽天証券 マネックス証券松井証券等のネット証券で取扱っています。

 

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)eMAXIS Slim新興国株式インデックスを取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoの2社のみです。

 

他の株式インデックスファンドの最新の情報・結果は↓の記事を参照して下さい。

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