ファンド紹介・解説

【インデックスファンド評価・解説】eMAXIS Slim 先進国債券インデックス。

投稿日:2020年5月26日 更新日:

先進国債券に投資し、FTSE世界国債インデックス(除く日本)との連動を目指すインデックスファンドeMAXIS Slim 先進国債券インデックスについて解説します。

[最終更新日:2020.7.2]2020.4決算結果反映(実質コストなど)。
[2020.5.26]初版。
本記事は原則2020.4末日時点の情報に基づき記載しています。

スポンサーリンク

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの基本情報

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドで、「他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続ける」と公表しています。実際、設定から既に数回の信託報酬引下げを行い、常に最低水準の座を維持しています。

今回解説するのは先進国債券に投資するeMAXIS Slim 先進国債券インデックス

先ずeMAXIS Slim 先進国債券インデックスの基本情報をまとめます。

運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2017年2月27日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマークFTSE世界国債インデックス(除く日本)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.1540%
実質コスト0.170%
純資産総額 96.37億円(2020.5.25時点)
(マザーファンド) 純資産総額 1373.61億円(2019.5.13時点)
分配金実績
つみたてNISA---
SBI証券ポイント還元年率0.05%
楽天証券ポイント還元年率0.048%

 

投資対象

ベンチマークFTSE世界国債インデックス(除く日本)で先進国の債券に投資します。

*FTSE世界国債インデックス(除く日本)は日本を除く21カ国から構成される先進国債券の時価総額加重型指数です。

FTSE世界国債インデックス

 

マザーファンド

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、ファミリーファンド方式で、下記マザーファンドに投資します。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

画像引用:eMAXIS Slim先進国債券インデックス交付目論見書

外国債券インデックスマザーファンドはeMAXIS先進国債券インデックス(Slimがつかない)と同じマザーファンドで、約1370億円と巨額の純資産を保有しています。

 

投資国

上位10カ国、及び5通貨は下記のようになります。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

画像引用:eMAXIS Slim先進国債券インデックス月報(2020.04)

米国(米ドル)がほぼ50%、ユーロが36%を占めます。

スポンサーリンク

手数料(信託報酬、実質コストなど)

eMAXIS Slim先進国債券インデックスの最大の魅力は何と言っても信託報酬の低さ。

先進国債券インデックスファンドとしては最低水準の0.1540%(税込)

実質コスト0.170%

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値です。

 

受益者還元型信託報酬

eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用しています。

純資産総額信託報酬(税込)
500億円未満の部分0.1540%
500億円以上1,000億円未満の部分0.1485%
1,000億円以上の部分0.1430%

純資産総額が500億円(または1,000億円)を超えると、超えた部分についてより低い信託報酬が適用されるという事です。

ただ、eMAXIS Slim先進国債券インデックスの場合、設定から約3年で純資産総額100億足らず、この調子だと500億円到達はまだまだ先になるでしょう。

 

他社先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジ無)との信託報酬・実質コスト比較

FTSE世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとする他社の低コスト・インデックスファンド(為替ヘッジ無)と信託報酬・実質コストを比較します。

(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。

 ファンド信託報酬実質コスト
1eMAXIS Slim 先進国債券インデックス0.1540%0.170%
1<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックス0.1540%0.192%
3たわらノーロード先進国債券0.1870%0.202%
3Smart-i先進国債券インデックス0.1870%0.226%
5iFree外国債券インデックス0.1980%0.232%
6三井住友・DC外国債券インデックス0.2310%0.266%

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値。

先進国債券インデックスファンドの中では<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスと並び信託報酬最安値。

実質コストではeMAXIS Slimが最安値となっています。

 

信託報酬の変更履歴

eMAXIS Slim先進国債券インデックスは過去1度、信託報酬引下げの実績があります。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 信託報酬変更履歴
引下げ日信託報酬(税込)備考
2017/2/27
 0.1836%新規設定
設定時はニッセイと並び最安値。
2019/5/14
 0.1512%野村外国債券(確定拠出年金向け)、野村DC外国債券に対抗
2019/10/1
 0.1540%消費税増税(8%-->10%)
?????????

もし他社がeMAXIS Slim以下の信託報酬になったとしても、そのコンセプト通りであればeMAXIS Slimも追従して引き下げると予測されます。

 

為替ヘッジ

先進国債券クラスでは、為替ヘッジを行うファンドも多く販売されていますが、

eMAXIS Slim先進国債券インデックス為替ヘッジを行っていません

 

先進国債券の為替ヘッジ有無の違いについては下記記事を参考にして下さい。

 

eMAXIS Slim先進国債券インデックスの運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からeMAXIS Slim先進国債券インデックスの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

そもそも先進国債券自体が、そう大きな資金流入がある資産クラスではありません。

その中にあって、eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、徐々に資金流入を増やし、最近は5億(/月)前後の流入となっています。先進国債券クラスとしては十分売れている、人気のあるファンドです。

純資産総額も徐々に増えてきており、2020.4末時点で92億円となっています。

 

運用状況は?

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

下図は2020年4月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

グレーの点線は、コストが0の時ベンチマーク騰落率と一致し、ベンチマーク騰落率から決まる傾きの直線です。ここでは、多くのファンドがコスト要因以外での乖離がないという前提のもと、管理人の主観で線を引いています
グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。

eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、最もコストが低く、その低いコストに応じた高い騰落率となっています。勿論、騰落率でもトップです。

そしてベンチマークとの(コスト要因以外での)乖離も殆どないと推測されます。

スポンサーリンク

 

まとめ

eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、先進国債券インデックスファンドの中で、信託報酬・実質コストともに最安値。

その低いコストに応じた高い騰落率、ベンチマークとの乖離がない安定した運用、

さらに、資金流入(人気)という点でも問題ありません。

先進国債券に投資しようと考えている方にとって、有力な選択肢となるファンドです。

 

販売会社

eMAXIS Slim先進国債券インデックスは下記の金融機関で購入出来ます。

*eMAXIS Slimシリーズはどこでも購入できるわけではありません。低い信託報酬(販売会社の利益が少ない)、かつ機動的な信託報酬引下げに合意できる金融機関のみが取り扱うという事でしょう。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト SBI証券

楽天証券
投資信託保有で毎月楽天ポイントがもらえます。さらに楽天ポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
公式サイト楽天証券楽天カード

SMBC日興証券(ダイレクトコース)
大手店頭証券で唯一eMAXIS Slimシリーズを取扱い(ダイレクトコースのみ)。
国内株式を定額(100円~)、買付手数料無料(100万円以下)で買付・積立出来、さらにdポイントも使えるキンカブ・日興フロッギーも魅力の証券会社。
公式サイトSMBC日興証券

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
公式サイト松井証券

その他の販売会社
マネックス証券auカブコム証券岡三オンライン証券GMOクリック証券 、東京スター銀行など

個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは、

尚、先進国債券インデックスファンドはつみたてNISA対象外です。つみたてNISAで先進国債券に投資したい方はバランスファンドを購入する事になります。

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス (本記事)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド

たわらノーロード 先進国債券

 

他の先進国債券インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

eMAXIS Slimシリーズの他のファンドの評価・解説は下記記事をご覧ください。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim国内リートインデックス

eMAXIS Slim先進国リートインデックス

eMAXIS Slim先進国債券インデックス *本記事

 

スポンサーリンク

応援お願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へにほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へ

-ファンド紹介・解説

Copyright© しんたろうのお金のはなし , 2020 All Rights Reserved.