ファンド比較、運用状況、決算

【国内株式(TOPIX)インデックスファンドの評価】2018年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2018年8月21日 更新日:

TOPIXとの連動を目指す国内株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

[最終更新日:2018.8.21]2018年7月末日時点の情報に更新

国内株式を代表する指数としてTOPIX、日経平均株価がありますが、両者の違い・比較については下記の記事をご覧ください。
参考記事【国内株式インデックスファンド】TOPIX、日経平均株価どちらを選ぶ? 過去の成績を徹底比較。

*本記事は2018年7月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じTOPIXといっても、各社のベンチマークは配当込・除くと2種類有り、そのベンチマーク騰落率が異なるからです。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

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比較した国内株式(TOPIX)インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2018年7月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンド、ETFは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)
*(三菱)つみたて、i-SMTの実質コストは、信託報酬以外のコストが、それぞれeMAXIS、SMTと同じと仮定して算出。

ファンド 信託報酬
(実質コスト)
設定日 純資産総額(億円)
TOPIX連動型上場投信[ETF:1306] 0.1188%
(0.127%)
2001/7/11 80,401
DIAM DC 国内株式インデックスファンド 0.1674%
(0.171%)
2007/9/27 283.7
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.17172%
(0.178%)
2017/2/27 32.9
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.17172%
(0.180%)
2015/4/27 186.3
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.1728%
(0.184%)
2011/12/9 160.7
たわらノーロードTOPIX 0.1836%
(0.187%)
2017/3/21 6.1
iFree TOPIXインデックス 0.1836%
(0.190%)
2016/9/8 6.1
i-SMT TOPIXインデックス 0.1836%
(0.190%)
2018/1/12 0.6
Smart-i TOPIXインデックス 0.1836%
(0.277%)
2017/8/29 0.2
(三菱)つみたて日本株式(TOPIX) 0.1944%
(0.199%)
2017/8/16 23.6
日本株式インデックスe 0.3996%
(0.405%)
2010/4/6 34.8
SMT TOPIXインデックス・オープン 0.3996%
(0.406%)
2008/1/9 146.0
野村インデックスファンド・TOPIX 0.432%
(0.437%)
2010/11/26 26.7
eMAXIS TOPIXインデックス 0.432%
(0.437%)
2009/10/28 195.0
[日興]インデックスファンドTOPIX(日本株式) 0.6696%
0.675%
2001/10/31 168.6

純資産総額1位はeMAXIS TOPIXインデックス。今となっては決して低コストとは言えませんが、設定が古い事もあり大きな純資産総額となっています。

そして2位に入ったのが<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド。低コスト・インデックスファンドの代表的な存在で、設定から3年程ですが早くも180億円を超え、トップのeMAXISにも迫る勢いです。

低コスト・インデックスファンドの中では、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドも健闘しています。

常に信託報酬最低水準を目指すeMAXIS SlimTOPIXでは<購入・換金手数料なし>ニッセイと同じ信託報酬という事もあり、それほど純資産増えていません。(といっても1年ちょっとで33億ですから、他のファンドに比べると十分大きな額です。)

一方、第2グループといっても良いたわらノーロードiFreeは6億、設定の新しいi-SMTSmart-iに至っては、まだ1億にも達していません。

Smart-iは1回目の決算が発表されましたが実質コストが非常に高くなってます。

尚、確定拠出年金専用ファンドで、参考データとして記載したDIAM DC 国内株式インデックスファンド、信託報酬最安値、純資産総額もトップです。

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


資金流出入額 [国内株式(TOPIX)インデックスファンド 人気ランキング]

直近3カ月(2018年5~7月)の月次資金流出入額合計(*)、及び2018年の累計(1~7月の7カ月間の合計)を見てみます。

直近3カ月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

国内株式(TOPIX)インデックスファンド 資金流出入額
直近3カ月(2018年5~7月) 2018年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 27.7 1 59.2
2 <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 20.9 2 52.6
3 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 10.1 4 22.5
4 SMT TOPIXインデックス・オープン 2.5 5 14.4
5 たわらノーロードTOPIX 1.3 8 3.0
6 iFree TOPIXインデックス 1.1 9 3.0
7 インデックスファンドTOPIX(日本株式) 0.8 6 10.1
8 (三菱)つみたて日本株式(TOPIX) 0.7 3 24.0
9 i-SMT TOPIXインデックス 0.1 10 0.6
10 Smart-i TOPIXインデックス 0.1 11 0.2
11 日本株式インデックスe 0.0 12 0.1
12 野村インデックスファンド・TOPIX -0.6 7 6.5
13 eMAXIS TOPIXインデックス -23.6 13 -30.6
参考 DIAM DC 国内株式インデックスファンド 24.8 参考 64.6

直近3カ月のランキングは、

1位 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド

2位  <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド

3位 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

1位、2位の2本は、年間累計ランキングでも同一順位で安定した資金流入を維持しています。

尚、年間累計で3位に入った(三菱)つみたて日本株式(TOPIX)は、2018年1月、2月と大きな資金流入があったものの、その後は低迷し、直近3カ月では8位となっています。

一方、比較的コストの高いファンド(Funds-i, eMAXIS)は資金流出となっています。

 

三井住友・DC、<購入・換金手数料なし>ニッセイ、eMAXIS Slimの月次資金流出入額の比較

1位~3位の三井住友・DCつみたてNISA<購入・換金手数料なし>ニッセイeMAXIS Slim、この3本の月次資金流出入額の推移を見てみます。

TOPIXインデックスファンド

 

三井住友・DCつみたてNISA<購入・換金手数料なし>ニッセイの2本が激しくトップを競っている状況で、eMAXIS Slimは、この2本の半分以下の資金流入にとどまっています。

 

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2018年7月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。

*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的には(配当課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。国内株式の場合、配当が出ると、それに課税される事無くファンドの資産に入りますので、配当込指数がインデックス騰落率となります。

 

3カ月騰落率

先ずは、2018年7月末日時点の3カ月騰落率を見てみます。

実質コスト/4に対して3カ月騰落率をプロットします。

TOPIXインデックスファンド

 

図中、茶色の横線は配当込指数の値ですが、配当込指数から決まる騰落率とコストの関係(図中グレーの点線)より、実際のファンドの騰落率が下回っています。これは指数が配当分を組み込む時期(基本的に配当落日)と、実際にファンドに配当が入る時期とのずれに起因するものと推測します。

概ね各ファンドとも、ベンチマークとの大きな乖離は無く、そのコストに応じた騰落率となっています。

ただ、超低コストのファンドの騰落率は、そのコスト差が小さい事もあり、約±0.02%の範囲内でばらついておりファンド間の差は良く分かりません。(この程度は許容範囲かな・・・)

尚、前回までの評価で、マイナス乖離を起こしていると指摘していたSmart-iですが、先日、実質コストが判明し、それでプロットすると、概ねベンチマーク通りの運用となっています。マイナス乖離に見えたのは、信託報酬以外のコストが非常に大きかった為です。

 

1年騰落率

次に2018年7月末日時点の1年騰落率を見てみます。(Smart-i, i-SMT、三菱つみたてはデータ無)

TOPIXインデックスファンド

 

図中グレーの点線は、傾きが-(1+インデックス騰落率)、切片(コストが0の時)がインデックス騰落率(=配当込指数)の直線ですが、各ファンドの騰落率はこの直線上に概ね綺麗にのっています。

即ち、各ファンドともベンチマークとの乖離はなく、そのコストに応じた騰落率を示しているという事です。

騰落率はETF[1306]DIAM DCを除き一般に購入出来るファンドでは、僅差ですがeMAXIS Slim三井三友・DC<購入・換金手数料なし>ニッセイiFree=たわらノーロードの順になっています。実質コストの低い順です。
*実質コストは過去1年間の日数で平均した値で、最新の実質コストとは異なります。

 

まとめ & おすすめファンド

以上、国内株式(TOPIX)インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

人気を集めている=資金流入額が大きいのが三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの2本。それに続くのがeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

そして、各ファンド、ベンチマークとの乖離は殆どありません。

 

おすすめの国内株式(TOPIX)インデックスファンド

(ここでは示しませんでしたが)マザーファンドの大きさ、さらに今後の信託報酬引下げ競争でも優位にたつであろう点を優先すれば、

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

信託報酬でeMAXIS Slimに並んだ、

<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックス

資金流入額の大きさで

三井住友・DCつみたて・NISA・日本株インデックス

国内株式(TOPIX)の場合、ベンチマークとの乖離も小さく、信託報酬の低い上記3本のどれを選んでも大差ないでしょう。

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券GMOクリック証券 、ジャパンネット銀行

現時点(2018.8)で、上記金融機関以外では購入出来ません。低い信託報酬(販売会社の利益が少ない)、かつ機動的な信託報酬の引下げに合意できる金融機関のみが取扱うという事でしょう。

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

 

また、参考データとして取り上げた信託報酬最安値のDIAM DC国内株式インデックスファンドは、確定拠出年金専用ファンドで、個人型確定拠出年金(iDeCo)では、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoイオン銀行 iDeCoで取扱っています。

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は↓の記事を参照して下さい。

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国内株式(TOPIX)インデックスファンド(本記事)

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