ファンド比較、運用状況、決算

【インデックス型バランスファンド 8資産均等型】2018年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2018年9月27日 更新日:

インデックス型のバランスファンドとして、多くの運用会社が設定し、コスト(信託報酬)的にも低水準のファンドが揃っている8資産均等型

初めて投資を行う方からベテランまで、お勧めできるバランスファンドの一つです。

そんな8資産均等型バランスファンドを解説するとともに、各社のファンドを比較します。

*本記事は2018年8月末日時点の情報に基づき記載しております。

[最終更新日:2018.9.27]最新の情報に更新。

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8資産均等型とは? そのリスク・リターンは?

8資産均等型とは?

国内債券、国内株式、先進国債券、先進国株式、新興国債券、新興国株式、国内リート、先進国リートの8資産に均等に投資するバランスファンドです。

バランスファンド8資産均等型

 

この1本だけで、主な資産クラスの全てに分散投資できます。

 

8資産均等型のパフォーマンス(リターン・リスク) (世界経済インデックスファンドやセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとも比較)

投資する上で、そのリスク・リターンを把握しておく事が重要です。

そこで、個々の資産クラスのインデックスファンド、及び人気の世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、さらに6資産均等型4資産均等型と、リスク・リターンを比較します。

尚、設定が最も古いeMAXIS バランス(8資産均等型)でさえ、設定日が2011/10/31と比較するには十分な期間が無いことから、個々のアセットクラスのインデックスファンド基準価額から8資産均等型となる合成データを作成し、これを8資産均等型の基準価額とします。(6資産、4資産均等型も同様)

*個々のインデックスファンドはSMTインデックスシリーズの基準価額を使用。勿論、SMTのコストが引かれた後の値となります。
*新興国債券はJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ グローバル ダイバーシファイド、新興国株式はMSCIエマージングをインデックスとした合成データです。

 

比較したバランスファンドの資産配分

8資産均等型6資産均等型4資産均等型、さらに世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資産配分比率をまとめます。

8資産均等型バランスファンド

 

 

 

8資産均等型のパフォーマンス

直近9年のリターン・リスク

2018年8月末時点の直近9年間のリターン・リスクを下図にまとめます。

8資産均等型バランスファンド

 

ここで取り上げたバランスファンドは、株式・債券両方に分散投資するファンドですので、当然、リスクは債券・株式の中間の値をとります。

その中で、8資産均等型は、6資産均等型に次いで、同じリスクでリターンが高い、すなわちシャープレシオ(投資効率)が高い成績を残しています。

時価総額でもGDP比率でもない、ただ均等に配分しただけの8資産均等型ですが、人気の世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドをも上回る成績を残しています。

 

5年間のリターンのバラツキ

上述の直近のリターンは、現在の基準価額に大きく左右され、十分な評価とは言えません。そこで、2009年1月から投資月を1カ月ずつずらしていった複数の5年間リターンの分布を見てみます。全部で56区間のデータとなりますが、その平均値、最大値、最小値をプロットします。(リターンは年率換算)

8資産均等型バランスファンド

 

8資産均等型は、4資産均等型セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに対し、(リスクの大きい)新興国株式やリートの配分比率が高いため、若干分布は広がりますが、ここで比較したバランスファンドの中では、平均値で6資産均等型に次ぐ成績となっています。

各社の8資産均等型バランスファンドの比較

多くの運用会社から8資産均等型のバランスファンドが運用・販売されていますが、それらの信託報酬、純資産総額、資金流出入額、騰落率(リターン)を比較します。

 

信託報酬、実質コスト、純資産総額の比較

現在、販売されている主な8資産均等型のバランスファンドを下表にまとめます。

*純資産総額は2018年8月末日時点。信託報酬等は税込み。

ファンド  信託報酬
(実質コスト)
設定日  純資産総額
(億円)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 0.17172%
(0.233%)
2017/5/9 153.0
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) 0.17172%
(---)
2018/2/13 0.8
たわらノーロード バランス(8資産均等型) 0.2376%
(0.314%)
2017/7/28 10.7
iFree 8資産バランス 0.2376%
(0.429%)
2016/9/8 92.3
つみたて8資産均等バランス 0.2376%
(0.330%)
2017/8/16 28.2
eMAXIS バランス(8資産均等型) 0.540%
(0.602%)
2011/10/31 275.7
SMT 8資産インデックスバランス・オープン 0.540%
(0.596%)
2017/8/25 0.1

*信託財産留保額 eMAXISバランス 0.15%、SMT 8資産インデックスバランス・オープン 0.10%。これ以外のファンドは無。

信託報酬最安値は、eMAXIS Slim<購入・換金手数料なし>ニッセイ

そして3位は、たわらノーロードiFree(三菱UFJ)つみたての3本。

ただ、iFreeは実質コストが高くなっている事に注意して下さい(新興国株式部分のコストが高くなっているためと推測)

純資産総額では設定が古いeMAIXSが最も大きくなっていますが、信託報酬最安値のeMAXIS Slimが設定から1年ちょっとで150億円を突破しており、eMAXISを急迫しています。

 

資金流出入額  [8資産均等型人気ランキング]

直近3カ月(2018年6~8月)の月次資金流出入額合計(*)、及び2018年の累計(1~8月の8カ月間の合計)を見てみます。

直近3カ月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

8資産均等型バランスファンド 資金流出入額
直近3カ月(2018年6~8月)   2018年累計 
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 31.1 1 92.2
2 つみたて8資産均等バランス 14.3 3 32.0
3 iFree 8資産バランス 14.1 2 39.1
4 eMAXIS バランス(8資産均等型) 8.5 4 28.5
5 たわらノーロード バランス(8資産均等型) 4.6 5 9.7
6 <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) 0.1 6 0.8
7 SMT 8資産インデックスバランス・オープン 0.0 7 0.1

圧倒的に資金流入が多いのがeMAXIS Slim。毎月10億程度の資金を集めている事になります。

そして、2位、3位は僅差で、つみたてiFreeとなっています。

8資産均等型では、三菱UFJ国際投信がeMAXIS SlimeMAXISつみたてと3本もラインアップしていますが、いずれも好調な売れ行きです。

一方、苦戦しているのがたわらノーロード<購入・換金手数料なし>ニッセイSMTの3本。

特に、<購入・換金手数料なし>ニッセイは2018年8月21日よりeMAXIS Slimと並び信託報酬最安値となりましたが(引下げ発表は2018.6.29)、資金流入は伸びていません。

SMTは設定が遅いうえに、信託報酬も高く殆ど売れていません。

 

各8資産均等型のベンチマーク

同じ8資産均等型といっても、各ファンドで新興国部分のベンチマークが異なります。

 
  eMAXIS
eMAXIS Slim
つみたて
SMT
iFree たわらノーロード
<購入・換金手数料なし>ニッセイ
国内債券 NOMURA BPI総合
国内株式 TOPIX
先進国債券 FTSE世界国債インデックス
先進国株式 MSCI Kokusai
新興国債券 JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(除くB格以下)(*1)
新興国株式 MSCIエマージング FTSE RAFIエマージング(*2) MSCIエマージング
国内REIT 東証REIT指数
先進国REIT S&P先進国REIT指数(除く日本)

(*1)たわらノーロードはベンチマーク自体は(除くB格)ではありませんが、「S&PもしくはMoody'sの外貨建て長期格付けがBB-格もしくはBa3格以上」との記載があり、事実上(除くB格)になっていると思われます。
(*2)iFreeの新興国株式はFTSE、先進国はMSCIと指数ベンダーが異なり、結果的にiFree 8資産には韓国株式が含まれません。(韓国はFTSEでは先進国、MSCIでは新興国と分類している為)

 

たわらノーロード<購入・換金手数料なし>ニッセイは新興国債券部分、iFreeは新興国株式部分が異なります。

新興国債券の2種類のベンチマークについては下記記事を参照して下さい。
参考記事新興国債券インデックスファンドの二つのベンチマーク(GBI-EM、EMBI+)

iFreeの新興国株式に採用されているFTSE RAFIエマージングインデックスについては下記記事を参照して下さい。
参考記事大和投資信託「iFree 新興国株式インデックス」ってベンチマークが違うけど、どうなの?

8資産均等型 各ファンドのパフォーマンス比較

各ファンドの騰落率(リターン)を比較します。

また、個別のインデックスファンドを組み合わせて8資産均等型となるような合成データを作成し、これと比較する事でベンチマークとの乖離を見てみます。(あくまで個別のインデックスファンドに対する乖離と言う事になります)

 

個別のインデックスファンドから計算した合成データ

下記4種類の合成データを計算します。

合成データ 使用したインデックスファンド
SMT合成 SMTインデックス・シリーズの各ファンド
eMAXIS合成 eMAXISシリーズの各ファンド
eMAXIS合成(*1)
(債券DIAM)
eMAXISシリーズの各ファンド、但し、新興国債券はDIAM新興国債券インデックスファンドを使用。
eMAXIS合成(*2)
(株式iFree)
eMAXISシリーズの各ファンド、但し、新興国株式はiFree新興国株式インデックスを使用。

(*1)たわら8資産の新興国債券部分と同じマザーファンドで運用するDIAM新興国債券インデックスファンド<為替ヘッジなし>の基準価額を使用。たわら8資産、及び<購入・換金手数料なし>ニッセイと比較。
(*2)iFree8資産の新興国株式部分と同じマザーファンドで運用するiFree新興国株式インデックスの基準価額を使用。iFree8資産と比較。

 

6カ月騰落率

<購入・換金手数料なし>ニッセイは設定から未だ1年にも満たないため、6カ月騰落率で比較します。

各ファンドの実質コスト(/2)に対し6カ月騰落率をプロットします。

*<購入・換金手数料なし>ニッセイは実質コスト不明の為、信託報酬でプロット

資産均等型バランスファンド

[注意]eMAXIS系+SMTのグループ、iFreeたわら+<購入・換金手数料なし>ニッセイのグループで騰落率が異なりますが、これは上述のようにベンチマークが異なるからです。この短期間のデータを持って、各ベンチマークの優劣をつけられるものではありません。
ただ、同じ8資産均等型といっても、たった1/8の新興国債券・株式部分のベンチマークが異なるだけで、リターンが大きく変わる可能性があるという事だけは認識しておく必要があります。

 

 

eMAXIS+つみたて8資産(三菱UFJ国際投信)、SMT 8資産

ベンチマークが同じ、三菱UFJ国際投信のeMAXIS SlimeMAXISつみたて、そしてSMTの4本を比較します。

各ファンドとも概ねコストに応じた騰落率を示しています。

そしてeMAXISシリーズ、SMTシリーズの個々のインデクックスファンドを組み合わせた合成データの騰落率とも同一直線上にのっています。

各ファンド、ベンチマークとの乖離がない安定した運用になっていると言って良いでしょう。

 

たわらノーロードバランス(8資産均等型)、<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)

たわらノーロード<購入・換金手数料なし>ニッセイは新興国債券部分のベンチマークにJPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラスを使用しています。米ドル建ての新興国債券です。
(上記、eMAXIS系、SMTは現地通貨建て)

たわらノーロードと、eMAXISの各ファンドに新興国債券部分を同じベンチマークのDIAM新興国債券と組み合わせた合成データは同じ直線上にのっており概ねベンチマーク通りの運用になっていると思われます。

一方、<購入・換金手数料なし>ニッセイは若干下振れしているように見えます。

この理由として、新興国債券部分の運用が若干異なる可能性(B格以下の除外に関して)新興国株式部分のマイナス乖離、信託報酬以外のコストが高い(ニッセイは信託報酬でプロット)等が考えられます。

 

iFree 8資産バランス

iFreeは新興国株式部分のベンチマークが異なります。

eMAXISの各ファンドに新興国株式部分を同じベンチマークのiFree 新興国株式を組み合わせた合成データと同じ直線上にのっており、概ねベンチマーク通りの運用になっていると思われます。

 

まとめ

以上、人気の8資産均等型バランスファンドについて、そのリターン・リスク、各ファンドの純資産総額・ベンチマーク・資金流出入額、及び騰落率等をまとめました。

単純に均等に配分しただけですが、過去においては、人気の世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルファンドを上回るリターンを出しています。

そして、人気=資金流入額トップは、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)、信託報酬最安値だけに圧倒的な強さです。

各ファンドの騰落率は、個別のファンドの組合せと概ね同等となっており、その運用に大きな問題はありません。

尚、新興国債券・株式のベンチマークがそれぞれ異なるたわらノーロードバランス(8資産均等型)<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)iFree 8資産バランスは、今回の評価だけで優劣をつける事は出来ませんが、ベンチマークが違うという事を認識し、かつ、その特性を十分理解した上で購入される事をお勧めします。

 

8資産均等型のおすすめファンドは?

お勧めは信託報酬で圧倒的に他社を凌駕し、資金流入額も大きいeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

同じ三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS(Slimが付かない方)やつみたて8資産を選択する理由はありません。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)はコスト的にも有利なだけに、均等配分がお好みではない方でも、8資産均等型を購入し、さらに好みのアセットクラスのファンドを個別に追加する方法もあります。
参考記事eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、お得なバランスファンド中心のアセットアロケーション。マネックス証券iDeCoでもお勧め。

 

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券GMOクリック証券

 

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)eMAXIS SlimSlimバランス(8資産均等型)を取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoの2社のみです。

 

他のバランスファンドの一覧は下記を参照して下さい。

 

個々のアセットクラスのインデックスファンドの最新情報・運用結果は下記記事を参照して下さい。

先進国株式インデックスファンド

新興国株式インデックスファンド

米国株式インデックスファンド

全世界株式インデックスファンド

国内株式(TOPIX)インデックスファンド

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先進国債券インデックスファンド

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