ファンド比較、運用状況、決算

【インデックス型バランスファンド】8資産均等型の人気・パフォーマンスを徹底比較。

投稿日:2018年5月4日 更新日:

インデックス型のバランスファンドとして、多くの運用会社が設定し、コスト(信託報酬)的にも低水準のファンドが揃っている8資産均等型

初めて投資を行う方からベテランまで、お勧めできるバランスファンドの一つです。

そんな8資産均等型バランスファンドを徹底解説します。

[最終更新日:2018.5.4]最新の情報に更新するとともに全面的に改訂しました。

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8資産均等型とは? そのリスク・リターンは?

8資産均等型とは?

国内債券、国内株式、先進国債券、先進国株式、新興国債券、新興国株式、国内リート、先進国リートの8資産に均等に投資するバランスファンドです。

バランスファンド8資産均等型

 

この1本だけで、主な資産クラスの全てに分散投資できます。

 

8資産均等型のパフォーマンス(リターン・リスク) (世界経済インデックスファンドやセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとも比較)

投資する上で、そのリスク・リターンを把握しておく事が重要です。

そこで、個々の資産クラスのインデックスファンド、及び人気の世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、さらに6資産均等型4資産均等型と、リスク・リターンを比較します。

尚、設定の最も早いeMAXIS バランス(8資産均等型)でさえ、設定日が2011/10/31と比較するには十分な期間が無いことから、個々のアセットクラスのインデックスファンドの基準価額から8資産均等型となる合成データを作成し、これを8資産均等型の基準価額とします。(6資産、4資産均等型も同様)

*個々のインデックスファンドはSMTインデックスシリーズの基準価額を使用。勿論、SMTのコストが引かれた後の値となります。
*新興国債券はJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ グローバル ダイバーシファイド、新興国株式はMSCIエマージングをインデックスとした合成データです。

 

比較したバランスファンドの資産配分

8資産均等型6資産均等型4資産均等型、さらに世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資産配分比率をまとめます。

8資産均等型インデックス型バランスファンド

 

8資産均等型のパフォーマンス

直近9年(3カ月)のリターン・リスク

2009年1月から2018年4月までのリターン・リスクを下図にまとめます。

8資産均等型インデックス型バランスファンド

ここで取り上げたバランスファンドは、株式・債券両方に分散投資するファンドですので、当然、リスクは債券・株式の中間の値をとります。

その中で、8資産均等型は、6資産均等型と並び、同じリスクでリターンが高い、すなわちシャープレシオ(投資効率)が高い成績を残しています。

時価総額でもGDP比率でもない、ただ均等に配分しただけの8資産均等型ですが、人気の世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドをも上回る成績を残しています。

 

5年間のリターンのバラツキ

上述の直近のリターンは、現在の基準価額に大きく左右され、十分な評価とは言えません。そこで、2009年1月から投資月を1カ月ずつずらしていった複数の5年間リターンの分布を見てみます。全部で52区間のデータとなりますが、その平均値、最大値、最小値をプロットします。(リターンは年率換算)

8資産均等型インデックス型バランスファンド

8資産均等型は、(リスクの大きい)新興国株式やリートの配分比率が高いため、若干分布は広がりますが、ここで比較したバランスファンドの中では、平均値で6資産均等型に次ぐ成績となっています。

各社の8資産均等型バランスファンドの比較

多くの運用会社から8資産均等型のバランスファンドが運用・販売されていますが、それらの信託報酬、純資産総額、資金流出入額、騰落率(リターン)を比較します。

 

信託報酬、実質コスト、純資産総額の比較

現在、販売されている主な8資産均等型のバランスファンドを下表にまとめます。

*純資産総額は2018年4月末日時点。信託報酬等は税込み。

ファンド  信託報酬
(実質コスト)
設定日  純資産総額(
億円)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 0.1728%
(決算前)
2017.5.9 109.3
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) 0.22572%
(決算前)
2018.2.13 0.6 
iFree 8資産バランス 0.2376%
(0.429%)
2016.9.8  74.4 
たわらノーロード バランス(8資産均等型) 0.2376%
(0.314%)
2017.7.28 4.8 
つみたて8資産均等バランス 0.2376%
(決算前)
2017.8.16  9.3 
eMAXIS バランス(8資産均等型) 0.5400%
(0.602%)
2011.10.31  262.6 
SMT 8資産インデックスバランス・オープン 0.540%
(0.601%)
2017.8.25  0.1 

*信託財産留保額 eMAXISバランス 0.15%、SMT 8資産インデックスバランス・オープン 0.10%。これ以外のファンドは無。

信託報酬最安値は、2位以下に大きな差をつけてeMAXIS Slim

2位は<購入・換金手数料なし>ニッセイ、そして僅差で3位になるのがiFreeたわらノーロードつみたて

ただ、iFreeは実質コストが非常に高くなっている事に注意して下さい(新興国株式部分のコストが高くなっているためと推測)

純資産総額では設定が古いeMAIXSが最も大きくなっていますが、信託報酬最安値のeMAXIS Slimが設定から1年も経たずして100億円を突破しており、eMAXISを急迫しています。

 

資金流出入額  [8資産均等型人気ランキング]

2018年4月の概算の月次資金流出入額(*)、及び2018年の累計(1~4月の4カ月間の合計)を見てみます。

4月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

2018年4月    2018年累計 
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 7.4 1 41.2
2 iFree 8資産バランス 3.6 2 16.4
3 つみたて8資産均等バランス 2.8 4 9.1
4 eMAXIS バランス(8資産均等型) 2.5 3 14.2
5 たわらノーロードバランス(8資産均等型) 0.6 5 2.9
6 <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) 0.1 6 0.6
7 SMT8資産インデックスバランス・オープン 0.0 7 0.0

圧倒的に資金流入が多いのがeMAXIS Slim。2位のiFreeに倍以上の差をつけています。

そして苦戦しているのがたわらノーロード<購入・換金手数料なし>ニッセイSMTの3本。

 

資金流入額の推移 eMAXIS Slim vs. iFree

1位のeMAXIS Slim、2位のiFreeの月次資金流入額の推移を見てみます。

8資産均等型インデックス型バランスファンド

eMAXIS Slimは設定以来、常に5億以上、多い月で16億円にも達する資金流入があります。

一方、iFreeは、eMAXIS Slimの設定後、若干減少したように見えますが、それでも2~4億円の安定した資金流入となっています

 

各8資産均等型のベンチマーク

同じ8資産均等型といっても、各ファンドで新興国部分のベンチマークが異なります。

 
  eMAXIS
eMAXIS Slim
つみたて
SMT
iFree たわらノーロード
<購入・換金手数料なし>ニッセイ
国内債券 NOMURA BPI総合
国内株式 TOPIX
先進国債券 FTSE世界国債インデックス
先進国株式 MSCI Kokusai
新興国債券 JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(除くB格以下)(*)
新興国株式 MSCIエマージング FTSE RAFIエマージング MSCIエマージング
国内REIT 東証REIT指数
先進国REIT S&P先進国REIT指数(除く日本)

*たわらノーロードはベンチマーク自体は(除くB格)ではありませんが、「S&PもしくはMoody'sの外貨建て長期格付けがBB-格もしくはBa3格以上」との記載があり、事実上(除くB格)になっていると思われます。

 

たわらノーロード<購入・換金手数料なし>ニッセイは新興国債券部分、iFreeは新興国株式部分が異なります。

新興国債券の2種類のベンチマークについては↓の記事を参照して下さい。
参考記事新興国債券インデックスファンドの二つのベンチマーク(GBI-EM、EMBI+)

iFreeの新興国株式に採用されているFTSE RAFIエマージングインデックスについては↓を参照して下さい。
参考記事大和投資信託「iFree 新興国株式インデックス」ってベンチマークが違うけど、どうなの?

8資産均等型 各ファンドのパフォーマンス比較

各ファンドの騰落率(リターン)を比較します。

また、個別のインデックスファンドを組み合わせて8資産均等型となるような合成データを作成し、これと比較する事でベンチマークとの乖離を見てみます。(あくまで個別のインデックスファンドに対する乖離と言う事になります)

 

個別のインデックスファンドから計算した合成データ

下記4種類の合成データを計算します。

合成データ 使用したインデックスファンド
SMT合成 SMTインデックス・シリーズの各ファンド
eMAXIS合成 国内債券・株式、先進国債券・株式はeMAXIS Slim、新興国、リートはeMAXIS。
たわら合成 たわらノーロードシリーズの各ファンド、但し、TOPIXは<購入・換金手数料なし>ニッセイ、新興国債券はiFreeを使用。
iFree合成 iFreeシリーズの各ファンド。iFree 8資産バランスとの比較のみに使用。

さらに、(iFree合成を除いて)新興国債券のみをたわらノーロードニッセイに合わせた場合(*1)、新興国株式部分のみiFreeに合わせた場合(*2)の計10個の合成データを作成します。

(iFree合成を除く)上記3つの合成データに対して、新興国債券、株式部のみを下記のファンドに置き換えて新たな合成データを作成。
(*1)たわら8資産の新興国債券部分と同じマザーファンドで運用するDIAM新興国債券インデックスファンド<為替ヘッジなし>の基準価額を使用。

(*2)iFree新興国株式インデックスの基準価額を使用。

 

1カ月騰落率 (<購入・換金手数料なし>ニッセイの評価)

<購入・換金手数料なし>ニッセイは設定から未だ3カ月にも満たないため、先ずは1カ月騰落率を見てみます。

実質コストが不明なので、ここでは信託報酬(/12)に対してプロットしてあります。

8資産均等型インデックス型バランスファンド

<購入・換金手数料なし>ニッセイは、新興国債券を同じベンチマークとするたわらノーロードとほぼ同じ騰落率となっています。出足としては問題ない運用と言って良いでしょう。

 

6カ月騰落率

ここから、各ファンドの詳細な比較を行っていきます。

先ずは、6カ月騰落率を全ファンドで比較してみます。実質コスト(/2)に対する騰落率の関係です。

*eMAXIS Slim、つみたての実質コストは、信託報酬以外のコストがeMAXISと同じと仮定して計算。
*期中に信託報酬の変更があったファンドについては、日数で按分した値を使用。

 

8資産均等型インデックス型バランスファンド

ベンチマークが同じであるeMAXISeMAXIS Slimつみたて(以上3本は全て同じマザーファンドで運用)、そしてSMTは、それぞれコストに応じた騰落率となっています。

これらに対し、

新興国債券のベンチマークが異なるたわらノーロードは1.0%マイナス、新興国株式が異なるiFreeは0.2%程度プラスとなっています。

プラスかマイナスかは、たまたまこの期間で見たリターンがこうだったというだけの話で、これをもってファンドの評価・優劣とはなりません。

ただ、同じ8資産均等型といっても、たった1/8の新興国債券・株式部分のベンチマークが異なるだけで、リターンが大きく変わる可能性があるという事だけは認識しておく必要があります。

 

個別ファンドを組み合わせた合成データとの比較

次に、6カ月騰落率を個別インデックスファンドの合成データと比較してみます。

 

eMAXIS系(三菱UFJ国際投信)、SMT

三菱UFJ国際投信が同じマザーファンドで運用するeMAXIS SlimeMAXISつみたての3本、そしてSMTを合成データと比較します。

8資産均等型インデックス型バランスファンド

概ね、各8資産均等型、個別の組合せ、そのコストに応じた騰落率となっています。

厳密にみれば、eMAXISeMAXIS Slimつみたてとも、eMAXISの単体の組合せより0.02%程度マイナスになっています。

さらに、SMTは、個別の組合せと8資産均等型で約0.07%の違いがあります。

 

たわらノーロードバランス(8資産均等型)

新興国債券のベンチマークが異なるたわらノーロードバランス(8資産均等型)の比較です。各合成データも新興国債券部分は同じベンチマークのファンドから計算しています。

8資産均等型インデックス型バランスファンド

これも、厳密に見るとeMAXISSMTの合成データとは約0.05%マイナス側にシフトしています。但し、同じマザーファンドのたわらノーロードバランス(8資産均等型)たわらノーロードの個別ファンドの組合せがほぼ同じ騰落率となっている事から、8資産均等型自体の運用に問題はないと言って良いでしょう。

 

iFree 8資産バランス

新興国株式のベンチマークが異なるiFree 8資産バランスの比較です。各合成データも新興国株式部分は同じベンチマークのファンドから計算しています。

8資産均等型インデックス型バランスファンド

iFree 8資産バランスは、iFreeシリーズを含めた個別の組合せより0.06%マイナス側にシフトしています。

 

合成データとの比較のまとめ

非常に厳しい見方をすれば、個別の組合せに対して、6カ月騰落率でみて最大0.07%の乖離が生じています。

しかし、8資産を個別に購入、それを毎日リバランスという作業は非現実的で有り得ない設定です。この程度の差であれば、さして気にする事はないかと思います。

概ね、各8資産均等型のファンドは、そのコスト、そしてベンチマークに応じた騰落率になっていると言って良いでしょう。

 

まとめ

以上、人気の8資産均等型バランスファンドについて、そのリターン・リスク、各ファンドの純資産総額・ベンチマーク・資金流出入額、及び騰落率等をまとめました。

単純に均等に配分しただけですが、過去においては、人気の世界経済インデックスファンドセゾン・バンガード・グローバルファンドを上回るリターンを出しています。

そして、人気=資金流入額トップは、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)、信託報酬最安値だけに圧倒的な強さです。2位はiFree 8資産バランス

各ファンドの騰落率は、個別のファンドの組合せと概ね同等となっており、その運用に大きな問題はありません。

やはり、お勧めは信託報酬で圧倒的に他社を凌駕するeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

同じ三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS(Slimが付かない方)やつみたて8資産を選択する理由はありません。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)はコスト的にも有利なだけに、均等配分がお好みではない方でも、8資産均等型を購入し、さらに好みのアセットクラスのファンドを個別に追加する方法もあります。
参考記事eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、お得なバランスファンド中心のアセットアロケーション。マネックス証券iDeCoでもお勧め。

新興国債券・株式のベンチマークがそれぞれ異なるたわらノーロードバランス(8資産均等型)<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)iFree 8資産バランスは、今回の評価だけで優劣をつける事は出来ませんが、ベンチマークが違うという事を認識し、かつ、その特性を十分理解した上で購入される事をお勧めします。

 

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)iFree 8資産バランスは、SBI証券 楽天証券 マネックス証券松井証券等のネット証券で100円から購入する事が出来ます。

 

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)eMAXIS SlimSlimバランス(8資産均等型)を取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoの2社のみです。

他のバランスファンドの一覧は下記を参照して下さい。

 

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