ファンド比較、運用状況、決算

【先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジ有無)の評価】2019年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2019年4月12日 更新日:

FTSE世界国債インデックスとの連動を目指す先進国債券インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*先進国債券では、多くの運用会社が為替ヘッジ有無の2商品を提供していますので、両者について比較します。
*原則、3カ月毎に更新します。

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[最終更新日:2019.4.19]eMAXIS Slim 2019.5.14からの信託報酬引下げを反映
[2019.4.12]2019年3月末日時点の情報に更新

FTSE世界国債って何? 先進国ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。
参考記事【外国債券インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

*本記事は原則2019年3月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じFTSE世界国債インデックスといっても、各社のベンチマーク騰落率は円換算レートの違いなどにより異なるからです。
参考記事各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率のまとめ。

 

比較した先進国債券インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2019年3月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

NewseMAXIS Slim信託報酬引下げ(2019.5.14より)。
NewsSmart-i為替ヘッジ有・無信託報酬引下げ(2019.2.26より)。
NewseMAXIS、SMT、インデックスe実質コスト更新。

*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)

ファンド 信託報酬
(実質コスト)
設定日 純資産総額(億円)
為替ヘッジなし
eMAXIS Slim先進国債券インデックス 0.1512%
(0.172%)
2017/2/27 35.7
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.1836%
(0.231%)
2013/12/10 103.0
たわらノーロード先進国債券 0.1836%
(0.198%)
2015/12/18 63.5
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし) 0.1836%
(0.457%)
2017/8/29 0.4
iFree 外国債券インデックス 0.1944%
(0.228%)
2016/9/8 15.0
三井住友・DC外国債券インデックスファンド 0.2268%
(0.263%)
2002/4/1 611.1
SMTグローバル債券インデックス・オープン 0.540%
(0.574%)
2008/1/9 171.0
外国債券インデックスe 0.540%
(0.560%)
2010/4/6 33.0
野村インデックスファンド・外国債券[Funds-i] 0.594%
(0.607%)
2010/11/26 18.7
eMAXIS 先進国債券インデックス 0.648%
(0.664%)
2009/10/28 125.2
インデックスファンド海外債券(ヘッジなし) 0.7236%
(0.743%)
2001/10/17 95.3
為替ヘッジあり
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) 0.1836%
(0.236%)
2017/8/29 0.8
たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり> 0.216%
(0.230%)
2016/10/3 37.7
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) 0.2808%
(0.301%)
2002/12/10 34.6
SMTグローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり) 0.540%
(0.575%)
2013/12/27 28.8
野村インデックスファンド・外国債券・為替ヘッジ型[Funds-i] 0.594%
(0.638%)
2013/9/12 8.5
eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) 0.648%
(0.663%)
2016/7/1 1.1
インデックスファンド海外債券(ヘッジあり) 0.7236%
(0.744%)
2001/10/17 8.6

*参考データとして比較するインデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)は、SBI証券個人型確定拠出年金(iDeCo)セレクトプランで取扱っています。

 

為替ヘッジなし先進国債券インデックスファンド

信託報酬最安値は、2019年5月14日に信託報酬を引き下げる

  • eMAXIS Slim先進国債券インデックス

そして、これに続く二番手グループが

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
  • たわらノーロード先進国債券
  • Smart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)

の3本。

今まで先進国株式のような激しい信託報酬引下げ競争はありませんでしたが、2019.5.14にeMAXIS Slimが2017.2の設定後初めて信託報酬の引下げを行います。

2番手グループの中では、実質コストでたわらノーロードが低く、Smart-iが高くなっています。<購入・換金手数料なし>ニッセイも若干高めです。

純資産総額1位は三井住友・DC外国債券インデックスファンド。設定が古く、かつ信託報酬も最安値では無いもののそこそこ低い事から、2位以下を大きく引き離してのトップです。

 

為替ヘッジあり先進国債券インデックスファンド

信託報酬1位はSmart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)。2019.2.26の信託報酬引下げで2位以下との差をさらに広げました。
ただ純資産は殆どなく、実質コストも高めです。

純資産総額1位は、信託報酬2位のたわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>。2位のSMTグローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)との差は徐々に広がってきています。

 

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


資金流出入額 [先進国債券インデックスファンド 人気ランキング]

直近3カ月(2019年1~3月)の月次資金流出入額合計(*)、及び2018年の累計(1~12月の1年間の合計)を見てみます。

直近3カ月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

先進国債券インデックスファンド 資金流出入額
直近3カ月(2019年1~3月) 2018年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
為替ヘッジなし
1 三井住友・DC外国債券インデックスファンド 10.4 1 35.6
2 eMAXIS Slim先進国債券インデックス 5.8 4 19.2
3 たわらノーロード先進国債券 4.2 2 34.1
4 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド 3.0 3 20.1
5 iFree 外国債券インデックス 0.8 10 -2.6
6 野村インデックスファンド・外国債券[Funds-i] 0.5 6 2.2
7 Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし) 0.3 8 0.2
8 インデックスファンド海外債券(ヘッジなし) -0.1 7 0.4
9 外国債券インデックスe -1.1 9 -1.3
10 SMTグローバル債券インデックス・オープン -1.3 5 14.3
11 eMAXIS 先進国債券インデックス -13.9 11 -51.0
為替ヘッジあり
1 たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり> 3.7 1 15.3
2 インデックスファンド海外債券(ヘッジあり) 0.8 5 0.2
3 eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) 0.4 4 0.4
4 SMTグローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり) 0.4 2 5.7
5 Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) 0.3 3 0.5
6 野村インデックスファンド・外国債券・為替ヘッジ型 -0.5 6 -0.7
参考 インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) 2.0 参考 5.2

 

為替ヘッジなし先進国債券インデックスファンド

直近3カ月では、

  1. 三井住友・DC外国債券インデックスファンド
  2. eMAXIS Slim先進国債券インデックス
  3. たわらノーロード先進国債券

2018年累計では、

  1. 三井住友・DC外国債券インデックスファンド
  2. たわらノーロード先進国債券
  3. <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド

の順位になっています。

信託報酬最安値の4本を抑え、若干コスト高ではあるものの純資産総額トップの三井住友・DCが人気を集めています。

信託報酬最安値4本の中では、eMAXIS Slimが2019年になり伸びてきています。Smart-iは7位と苦戦。

尚、eMAXIS Slimの親分的存在であるeMAXIS 先進国債券インデックスは大きな資金流出となっています。

 

為替ヘッジあり先進国債券インデックスファンド

直近3カ月、2018年累計でも

1位 たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>

独り勝ちと言っても良いでしょう。

信託報酬最安値のSmart-iは5位と振るいません。

 

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2019年3月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。

先進国債券の場合、利息に対する課税はほぼありませんので(*1)、外国株式のようにグロス・ネットを考慮する必要はありません。ただ為替レートの違いか、各社のベンチマーク騰落率は異なります(*2)。ここではたわらノーロード月報記載のベンチマーク騰落率をインデックス騰落率とします。

(*1)引用: K-ZONE money : 投信フォーカス 取り戻せない「海外源泉徴収税」の実態を知る - 注目の投信 - 投資信託
(*2)為替ヘッジ無の場合。為替ヘッジ有では、各社のベンチマーク騰落率は同じ値となっています。

(注)グラフ中のファンド名称は略称で記載しています。尚、日興AMの「インデックスファンド海外債券(ヘッジなし・あり)」は"日興"、DC専用の「インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)」は"日興DC"と記載します。

 

為替ヘッジなし先進国債券インデックスファンド

3カ月、及び1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。

先進国債券インデックスファンド

先進国債券インデックスファンド

図中グレーの点線が(たわらノーロードの)インデックス騰落率から決まる直線ですが、3カ月騰落率では、全てのファンドが-0.2%程下方に位置しています。利息収入がファンド資産に計上される日がベンチマークと異なるのでしょうか?よく分かりません。

一方、1年騰落率では、殆どのファンドがグレーの点線上にのっており、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離が無い運用になっている事がわかります。

ただ、Smart-i、信託報酬以外のコストが非常に高いのですが、その値を信じると上方に乖離してる事になります。もしくは決算時の実質コストより現在のコストが下がってきた可能性も考えられます。

もっとも騰落率が高いのは、信託報酬・実質コストが低いeMAXIS Slimたわらノーロードと順当な結果になっています。

 

為替ヘッジあり先進国債券インデックスファンド

同様に3カ月・1年騰落率を見てみます。

先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジあり)

先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジあり)

*為替ヘッジありでは、各社のインデックス騰落率は同じ値となっています。

3カ月騰落率はファンドによってばらついていますが、1年騰落率になると、インデックス騰落率から決まる直線(図中グレーの点線)上に全てのファンドのプロットがあります。

最も騰落率が高いのが、信託報酬最安値のSmart-iと実質コスト最安値のたわらノーロード

Smart-iは2018.2に信託報酬を引き下げ、単独で信託報酬最安値ですが、信託報酬以外のコストが高く、実質コストではたわらノーロードと概ね互角となります。

 

まとめ & おすすめファンド

以上、先進国債券(FTSE世界国債)インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

人気を集めている=資金流入額が大きいのは、為替ヘッジなしは三井住友・DC外国債券インデックスファンド

為替ヘッジありならたわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>

 

先進国債券(為替ヘッジなし)のおすすめファンド

そもそも期待リターンが小さい債券クラスだけに、よりコストが重要となります。

そこで、本サイトが選ぶ現時点でのおすすめファンドは、

eMAXIS Slim先進国債券インデックス

たわらノーロード先進国債券

2本とも信託報酬は同率で最安値、さらに資金流入も順調な事から選択。

ただ、2019.5以降信託報酬を引き下げるeMAXIS Slim先進国債券インデックスが今後は有利になるでしょう。

 

先進国債券(為替ヘッジあり)のおすすめファンド

為替ヘッジありは迷うことなく、

たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>

コスト、資金流入額、純資産総額、ベンチマークとの乖離、全てにおいてたわらノーロードが勝っているといっても良いでしょう。

2018.2に信託報酬を引き下げたSmart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)も期待できるファンドですが、現時点では純資産総額、資金流入額が小さすぎます。

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジ有無とも)は下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券など

尚、先進国債券インデックスファンドはつみたてNISAでは購入できません。つみたてNISAで先進国債券に投資したい場合はバランスファンドを購入する事になります。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジ有無とも)を取扱っているのは、楽天証券 iDeCoイオン銀行のiDeCoです。

 

 

 

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