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【国内株式(日経平均株価)インデックスファンドの評価】2018年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2018年6月14日 更新日:

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日経平均株価(日経225)との連動を目指す国内株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

[最終更新日:2018.6.14]2018年5月末日時点の情報に更新

国内株式を代表する指数としてTOPIX、日経平均株価がありますが、両者の違い・比較については下記の記事をご覧ください。
参考記事【国内株式インデックスファンド】TOPIX、日経平均株価どちらを選ぶ? 過去の成績を徹底比較。

*本記事は2018年5月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じ日経平均株価といっても、各社のベンチマークは配当込・除くと2種類有り、そのベンチマーク騰落率が異なるからです。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

 

比較した国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、及び2018年5月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬・実質コストは税込み
*DC専用ファンドは参考値扱い
*eMAXIS Slim、野村つみたて、i-SMTの実質コストは、それぞれeMAXIS、Funds-i、i-SMTと信託報酬以外のコストが同じとして算出。

*純資産総額は2018年5月31日時点

日経平均株価インデックスファンド 信託報酬、実質コスト・純資産総額
ファンド 設定日 信託報酬
(実質コスト)
純資産総額(億円)
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) 2018/2/2 0.17172%
(0.182%)
3.3
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 2016/11/21 0.18252%
(0.199%)
29.1
DCニッセイ日経225インデックスファンドA 2016/10/21 0.18252%
(0.197%)
17.8
iFree 日経225インデックス 2016/9/8 0.18360%
(0.190%)
18.6
野村つみたて日本株投信 2017/10/2 0.18360%
(0.193%)
4.6
たわらノーロード日経225 2015/12/7 0.18360%
(0.191%)
65.0
i-SMT 日経225インデックス 2017/11/24 0.18360%
(0.198%)
0.9
Smart-i 日経225インデックス 2017/8/29 0.18360%
(---)
8.3
日経225インデックスe 2016/1/8 0.20520%
(0.216%)
13.2
SMT 日経225インデックス・オープン 2010/7/30 0.39960%
(0.414%)
174.0
eMAXIS 日経225インデックス 2009/10/28 0.43200%
(0.442%)
263.8
野村インデックスファンド・日経225[Funds-i] 2010/11/26 0.43200%
(0.441%)
325.1
[日興]インデックスファンド225(日本株式) 2001/10/31 0.66960%
(0.675%)
138.2

*Smart-iが8億近くあるのは、自己設定が6億と大きかったからです。

信託報酬最安値はeMAXIS Slim国内株式(日経平均)。2位の<購入・換金手数料なし>ニッセイに約0.1%の差をつけています。

eMAXIS Slimからインデックスeまでの概ね0.2%程度のグループと、設定時期が古いSMTeMAXISFunds-iなど0.4%程度のグループに2極化しています。

純資産総額で見ると、運用期間の長いFunds-ieMAXISSMT日興が100億以上の資産となっています。比較的新しく低コスト・ファンドの中ではたわらノーロードが65億と健闘しています。

*インデックスファンドの信託報酬・実質コスト・純資産総額は↓にまとめてあります。

 

資金流出入額 [国内株式(日経平均株価)インデックスファンド・人気ランキング]

2018年5月の概算の月次資金流出入額(*)、及び2018年の累計(1~5月の5カ月間の合計)を見てみます。

5月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

日経平均株価インデックスファンド 資金流出入額
2018年5月 2018年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円)
1 たわらノーロード日経225 11.13 4 34.77
2 iFree 日経225インデックス 2.95 5 13.54
3 eMAXIS Slim国内株式(日経平均) 1.31 9 3.24
4 野村つみたて日本株投信 1.16 8 4.55
5 <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 1.08 6 11.41
6 Smart-i 日経225インデックス 0.34 11 1.30
7 日経225インデックスe 0.31 10 1.77
8 i-SMT 日経225インデックス 0.09 12 0.69
9 インデックスファンド225(日本株式) -2.16 7 10.25
10 eMAXIS 日経225インデックス -5.98 2 87.86
11 SMT 日経225インデックス・オープン -18.81 3 87.86
12 野村インデックスファンド・日経225[Funds-i] -44.22 1 90.06
参考 DCニッセイ日経225インデックスファンドA 0.60 8 5.99

トップ3は比較的低コストのたわらノーロードiFreeeMAXIS Slimが占めています。

一方、2018年5月は大きな資金流出となっている下位3本のFunds-iSMTeMAXIS、2018年累計で見るとトップ3に入るという面白い現象が観察されます。資金の出入が激しいという事ですね。日経平均株価の場合、他のインデックスファンドと異なり、短期的な売買を行う方が多いと推測されます。

 

たわらノーロード、iFree、eMAXIS Slimの月次資金流出入額の比較

2018年5月で1~3位となったたわらノーロードiFreeeMAXIS Slimの月次資金流出入額の推移を見てみます。

日経平均株価インデックスファンド

圧倒的にたわらノーロードの資金流入が多くなっています。

信託報酬最安値のeMAXIS Slimですが、あまり資産を増やす事が出来ていません。

そして、この低コストの3本ですら、例えば2018年4月は資金流出になるなど、短期的な投資に使われている事が分かります。

 

 

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2018年5月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。

*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的には(配当課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。国内株式の場合、配当が出ると、それに課税される事無くファンド内に入りますので、配当込指数がインデックス騰落率となります。

ここではインデックス騰落率として日経平均トータルリターン・インデックスを用います。
*日経平均トータルリターン・インデックスに関する著作権ならびに「日経」および「指数」の表示に対する知的財産権、その他一切の権利はすべて日本経済新聞社に帰属しています。データは日経平均プロフィルより引用。

 

3カ月騰落率

先ずは2018年5月末日時点の3カ月騰落率を見てみます。各ファンドの実質コスト(/4)に対してファンド騰落率をプロットしています。

日経平均株価インデックスファンド

*この評価の精度は概ね0.01%です。

図中、茶色の横線は配当込指数の値ですが、コスト=0時の騰落率はそれを上回っています。これは指数が配当分を組み込む時期(基本的に配当落日)と、実際にファンドに配当が入る時期とのずれに起因するものと推測します。

明らかにマイナス側に乖離しているのがSmart-iたわらノーロードインデックスeの3本。さらにFunds-i野村つみたても若干乖離しているように見えます。

設定から間もないeMAXIS Slimは乖離のない安定した運用になっているようです(詳細は後述)

 

1年騰落率

次に2018年5月末日時点の1年騰落率です。(eMAXIS Slim、i-SMT、Smart-i、野村つみたては設定から1年たっていませんので、データはありません。)

 

日経平均株価インデックスファンド

 

図中グレーの点線は、傾きが-(1+インデックス騰落率)、切片(コストが0の時)がインデックス騰落率(=配当込指数)の直線ですが、各ファンドの騰落率はこの直線上に概ね綺麗にのっています。

即ち、多くのファンドがベンチマークとの乖離がなく、そのコストに応じた騰落率を示しているという事です。

ただし、たわらノーロードの乖離が-0.20%と大きくなっています。

インデックスeも0.08%程度ですが若干の乖離が見られます。

 

乖離の原因

日経平均株価に連動するインデックスファンドでは、現物だけでなく先物取引を多く使う事があります。

そこで、先物組入比率と1年騰落率での乖離率(絶対値)をプロットしてみました。(本データは2018年3月末日時点のものです)

*乖離率は2018年3月末時点の1年騰落率から算出。先物比率は2018年3月の月次レポートより。

乖離率と先物比率には相関があるように見えます。乖離の大きかったたわらノーロードは13.2%も先物比率があります。

(マザーファンド規模の大きさがたわらノーロード・シリーズの強みの一つですが、日経平均だけはマザーファンド約40億程度と小さく、先物比率が高いのでしょう。因みにeMAXIS、ニッセイ、iFreeは1千億以上あります。)

若干の乖離がみられたインデックスeも先物比率が高くなっています。

先物取引による配当の問題、あるいはロールオーバーのコスト・・・・ 詳細な原因は良く分かりませんが、先物比率大でベンチマークとの乖離が大きくなるのは事実でしょう。

 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の運用は安定してきたか?

信託報酬最安値のeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)、まだ設定から4カ月余りですが、その運用は安定してきたか? 上記3カ月騰落率では概ね問題ないように見えましたが、さらに詳細に確認します。

尚、同時にi-SMT、及びSmart-iも見てみます。

下図は、eMAXIS Slimが設定されてから2018.5.31までの日次騰落率のベンチマーク(日経トータルリターン・インデックス)との差=日次乖離をプロットしたものです。

日経平均株価インデックスファンド

 

eMAXIS Slim、設定から数日は0.03%程度乖離する事がありましたが、その後は概ね0.01%以内に収まっています。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)、その運用は既に安定していると言って良いでしょう。

また、i-SMTも概ね問題ありません。

一方、3カ月騰落率ではマイナス乖離が見られたSmart-i、日次乖離率を見てみるとプラス、マイナス両方向に大きくばらついています。Smart-iの月次レポートによると先物比率が27.8%、たわらノーロードより高くなっています。この日次乖離率の大きさ・バラツキは先物比率の高さが原因だと推測します。

 

まとめ & おすすめのファンド

以上、国内株式(日経平均株価)インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

日経平均株価インデックスファンドの場合、短期的な投資と思われる資金の出入りが激しく、資金流出入額が安定していませんが、低コストインデックスファンドの中では、たわらノーロード日経225が最も人気を集めています。

但し、たわらノーロードは、その先物比率の高さに起因すると思われるベンチマークとの乖離が大きくなっています。

設定から4カ月と日が浅い信託報酬最安値のeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)、その運用が安定している事が確認出来ました。その低いコストに応じた高い騰落率を示しており、お勧めできるファンドと言えます。

実績を重視するなら、iFree 日経225インデックスも良いでしょう。

 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、SBI証券 楽天証券 マネックス証券岡三オンライン証券カブドットコム証券GMOクリック証券 松井証券等のネット証券で取扱っています。

 

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