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【国内株式(日経平均)インデックスファンドの評価】2018年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2018年4月18日 更新日:

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日経平均株価(日経225)との連動を目指すインデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(ベンチマークとの乖離)を調査します。

*本記事は2018年3月末日時点の情報に基づき記載しています。

ベンチマークとの乖離は、月報・運用報告書に記載されていますが、その値を他社のファンドと比較する事は出来ません。各社、同じベンチマークでも、配当込・除く、配当課税有無、円換算レートなどの影響でベンチマーク騰落率がファンドにより異なるからです。そこで、 本サイトでは騰落率とコストの関係からベンチマークの乖離を評価していきます。

参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

2017年の結果は↓を参照して下さい。
参考記事【国内株式(日経平均株価)インデックスファンド】2017年のベスト・ファンド、そして2018年おすすめのファンドは?

また、先進国株式、新興国株式インデックスファンドの最新の結果は↓を参照して下さい。
参考記事[2018年3月版] 先進国株式インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。
参考記事[2018年3月版] 新興国株式インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。
参考記事[2018年3月版] 国内株式(TOPIX)インデックスファンドの人気(純資産総額増減額)ランキング、運用成績の比較。

 

比較した国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、及び2018年3月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬・実質コストは税込み
*DC専用ファンドは参考値扱い
*eMAXIS Slim、野村つみたて、i-SMTの実質コストは、それぞれeMAXIS、Funds-i、i-SMTと信託報酬以外のコストが同じとして算出。

*純資産総額は2018年3月30日時点

日経平均株価インデックスファンド 信託報酬、実質コスト・純資産総額
ファンド 信託報酬 実質コスト 純資産総額
(億円)
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 0.17172% (0.182%) 2.3
<購入・換金手数料なし>ニッセイ 日経平均インデックスファンド 0.18252% 0.199% 28.3
DCニッセイ日経225インデックスファンドA 0.18252% 0.197% 16.0
iFree 日経225インデックス 0.1836% 0.190% 15.4
野村つみたて日本株投信 0.1836% (0.193%) 2.2
たわらノーロード 日経225 0.1836% 0.191% 52.2
i-SMT日経225インデックス 0.1836% (0.198%) 0.8
Smart-i日経225インデックス 0.1836% --- 7.8
日経225インデックスe 0.2052% 0.216% 12.6
SMT日経225インデックス 0.3996% 0.414% 196.1
eMAXIS日経225インデックス 0.4320% 0.442% 279.4
野村インデックスファンド・日経225[Funds-i] 0.4320% 0.441% 364.3
日興インデックスファンド225(日本株式) 0.6696% 0.675% 136.2

*Smart-iが8億近くあるのは、自己設定が6億と大きかったからです。

信託報酬最安値はeMAXIS Slim国内株式(日経平均)。2位の<購入・換金手数料なし>ニッセイに約0.1%の差をつけています。

eMAXIS Slimからインデックスeまでの概ね0.2%程度のグループと、設定時期が古いSMTeMAXISFunds-iなど0.4%程度のグループに2極化しているように見えます。

純資産総額で見ると、運用期間の長いFunds-ieMAXISSMT日興が100億以上の資産となっています。比較的新しいファンドの中ではたわらノーロードが52億と健闘しています。

*インデックスファンドの信託報酬・実質コスト・純資産総額は↓にまとめてあります。

 

資金流出入額 (日経平均インデックスファンド・人気ランキング)

2018年3月の概算の月次資金流出入額(*)、及び2018年の累計(1~3月の3カ月間の合計)を見てみます。

3月の資金流出入額の大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

日経平均株価インデックスファンド 資金流出入額
2018年3月 2018年累計
順位 ファンド (億円) 順位 (億円) 
1 SMT 日経225インデックス・オープン 46.22 2 117.37
2 eMAXIS 日経225インデックス 31.34 3 113.46
3 野村インデックスファンド・日経225[Funds-i] 25.44 1 143.53
4 たわらノーロード日経225 8.51 4 23.63
5 iFree 日経225インデックス 3.69 7 10.78
6 <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 3.30 6 11.69
7 インデックスファンド225(日本株式) 3.19 5 12.99
(参考) DCニッセイ日経225インデックスファンドA 1.34   4.67
8 eMAXIS Slim国内株式(日経平均) 1.19 8 2.26
9 野村つみたて日本株投信 1.01 9 2.24
10 Smart-i 日経225インデックス 0.38 11 1.04
11 日経225インデックスe 0.35 10 1.57
12 i-SMT 日経225インデックス 0.16 12 0.62

トップ3は比較的信託報酬の高いSMTeMAXISFunds-iが占めています。しかも、この3本で100億円と巨額の資金流入です。(因みに、先進国株式のトップ3の合計が55億、TOPIXが26億ですので、いかに日経平均株価に連動するファンドが購入されているかが分かります)

低コストのファンドの中ではたわらノーロードが4位、次にiFree<購入・換金手数料なし>ニッセイと続きます。

信託報酬最安値のeMAXIS Slimは、設定が2018.2.2と新しいせいもあり、3月度で8位と振るいません。Smart-ii-SMTは、さらに下位に沈んでいます。

先進国株式、新興国株式などの外国株式、また国内株式でもTOPIXは、低コストのファンドが資金流出入額でも上位にくる傾向がありますが、日経平均株価の場合、あまりコストと関係ありません。

(以下、勝手な推測。低コストのファンドはネット証券で主に販売されていますが、ネット証券で投資する方は外国株式の比率が高く、また国内株式でもTOPIXを選ぶ傾向が高い、一方、店頭証券や銀行などで投資する方は国内株式、特に日経平均株価を好む傾向があるのかもしれません。)

実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

以下、ベンチマークとの乖離を調べる為、実質コストと騰落率の関係を見ていきます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。

日経平均株価連動型インデックスファンドのベンチマーク

<購入・換金手数料なし>ニッセイを除く各社のベンチマークは配当除く指数ですが、ここでは、全て配当込指数を基準に比較します。

尚、配当込指数は、日経平均トータルリターン・インデックスとして日本経済新聞社が公表していますので、この騰落率をベンチマークとします。(日経平均プロフィルよりデータ引用)
*日経平均トータルリターン・インデックスに関する著作権ならびに「日経」および「指数」の表示に対する知的財産権、その他一切の権利はすべて日本経済新聞社に帰属しています。

ファンド騰落率と実質コストの関係は、

ファンド騰落率 =  -( 1 + ベンチマーク騰落率 ) x (実質コスト) + ベンチマーク騰落率

となります。

*国内株式ファンドの場合、各投資銘柄から配当が出ても、それがファンドに入る時点では課税されませんので源泉徴収税を考慮する必要はありません。

以降の図には、この直線をグレーの点線で示します。この線とファンド騰落率の差分がベンチマークとの乖離という事になります。また、図中、茶色の点線が配当込指数(日経平均トータルリターン・インデックス)の騰落率です。

 

1カ月騰落率

先ずは2018年3月末日時点の1カ月騰落率を見てみます。

日経平均株価インデックスファンド

*この評価の精度は概ね0.01%です。

グレーの点線に対して若干ですが、マイナス側に乖離しているのがたわらノーロードiFreeインデックスe野村つみたてSmart-iFunds-i日興DC

設定から間もないeMAXIS Slimは概ね乖離のない結果に見えます。

 

1年騰落率

次に2018年3月末日時点の1年騰落率です。(eMAXIS Slim、i-SMT、Smart-i、野村つみたては設定から1年たっていませんので、データはありません。)

日経平均株価インデックスファンド

各ファンドとも概ね乖離のない運用がなされていますが、唯一、たわらノーロードの乖離が-0.15%と大きくなっています。

 

乖離の原因

日経平均株価に連動するインデックスファンドでは、現物だけではなく先物取引を多く使う事があります。

そこで、先物組入比率と1年騰落率での乖離率(絶対値)をプロットしてみました。

*乖離率は2018年3月末時点の1年騰落率から算出。先物比率は2018年3月の月次レポートより。

乖離率と先物比率には相関があるように見えます。乖離の大きかったたわらノーロードは13.2%も先物比率があります。

(マザーファンド規模の大きさがたわらノーロード・シリーズの強みの一つですが、日経平均だけはマザーファンド約40億程度と小さく、先物比率が高いのでしょう。因みにeMAXIS、ニッセイ、iFreeは1千億以上あります。)

先物取引による配当の問題、あるいはロールオーバーのコスト・・・・ 詳細な原因は良く分かりませんが、先物比率大でベンチマークとの乖離が大きくなるのは事実でしょう。

 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の運用は安定してきたか?

信託報酬最安値のeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)、まだ設定から2カ月余りですが、その運用は安定してきたか? 上記1カ月騰落率では概ね問題ないように見えましたが、さらに詳細に確認します。

尚、同時にi-SMT、及びSmart-iも見てみます。

下図は、eMAXIS Slimが設定されてから2018.4.16までの日次騰落率のベンチマーク(日経トータルリターン・インデックス)との差=日次乖離をプロットしたものです。

日経平均株価インデックスファンド

eMAXIS Slim、設定から数日は0.03%程度乖離する事がありましたが、直近1カ月で見ると、0.01%以内に収まっています。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)、その運用は既に安定していると言って良いでしょう。

また、i-SMTも概ね問題ありません。

一方、1カ月騰落率では若干のマイナス乖離が見られたSmart-i、日次乖離率を見てみるとプラス、マイナス両方向に大きくばらついています。Smart-iの月次レポートによると先物比率が25.4%、たわらノーロードより高くなっています。この日次乖離率の大きさ・バラツキは先物比率の高さが原因だと推測します。

 

おすすめの日経平均株価との連動を目指すインデックスファンドは?

実績を重視すれば、

iFree 日経225インデックス

設定から1年半以上たち、マザーファンド規模も大きく、そして低いコストに応じた高い騰落率となっています。

一方、今後期待できると言う点では、

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

まだ実績は2カ月余りしかありませんが、既に運用は安定してきており、やがて信託報酬最安値に応じた高い騰落率となる事でしょう。

 

まとめ

以上、日経平均株価との連動を目指すインデックスファンドにおいて、資金流出入額、及び、ベンチマークとの乖離を調査しました。

資金流出入額では、SMTeMAXISFunds-iといった歴史のあるファンドが上位になっています。

一方、ファンド騰落率では、信託報酬の低いiFree<購入・換金手数料なし>ニッセイ等が高くなっています。

また、信託報酬最安値のeMAXIS Slim、その運用が安定してきている事が確認出来ました。

 

eMAXIS Slim等の低コストファンドは、SBI証券 楽天証券 マネックス証券松井証券等のネット証券で取扱っています。

 

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