米国の株式市場を代表する指数S&P500との連動を目指すインデックスファンド、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(旧名称:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド)について解説します。
[最終更新日:2026.2.18]全て最新の情報に更新。
*本記事は原則2026年1月末日時点の情報に基づき記載しています。
純資産総額 2兆円突破(2024.12)
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SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・バンガード・S&P500)の基本情報
2021年6月15日、従来の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」に名称が変更になりました。
SBI・Vシリーズは、SBIアセットマネジメントがバンガード社ETFに投資する事実上のFOFとして運用する低コストのインデックスファンドです。S&P500との連動を目指すETF VOOに投資するSBI・V・S&P500に加え、VTIに投資するSBI・V・全米株式インデックス・ファンド、VYMに投資するSBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド、VTに投資するSBI・V・全世界株式インデックス・ファンドなど多くのファンドをラインアップしています。
本記事で解説するのはS&P500との連動を目指し米国株式に投資するSBI・V・S&P500インデックス・ファンド。
先ず、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの基本情報をまとめます。
| 運用会社 | SBIアセットマネジメント |
| 設定日 | 2019年9月26日 |
| 運用形態 | インデックスファンド |
| 投資形態 | ファミリーファンド *マザーファンドがバンガードETFに投資するので事実上FOF。 |
| ベンチマーク | S&P500(配当込み・ネット) |
| 購入時手数料 | 無 |
| 信託財産留保額 | 無 |
| 信託報酬(税込) | 0.0938% |
| 実質コスト | 0.103%(*1) |
| 純資産総額 | 25,817億円(2026.1.30時点) |
| (マザーファンド) 純資産総額 | 23,112億円(2025.9.16時点) |
| 分配金実績 | 無 |
| NISA(つみたて投資枠) | 対象商品 |
| NISA(成長投資枠) | 対象商品 |
| SBI証券ポイント還元年率 | 0.022% |
| 楽天証券ポイント還元年率 | (取扱無し) |
| マネックス証券ポイント還元年率 | 対象外 |
| 松井証券ポイント還元年率 | 0.022% |
(*1)2025.9決算結果より
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投資対象
ベンチマークはS&P500[配当込み・ネット]で米国株式に投資します。
S&P500は米国の大型株 約500銘柄から構成された時価総額加重平均型の指数で、米国株式の約80%をカバーします。米国株式を代表する指数と言っても良いでしょう。
米国株式の各指数の詳細な解説は下記記事をご覧ください。
ネットとは配当に対する源泉徴収税を考慮した指数ですが、その税率が日本に対して適切に考慮されているかは定かではありません。
*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク(除く配当/プライス、配当込/グロス・ネット)と乖離の評価方法。
マザーファンド
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドはファミリーファンド方式でマザーファンドを介して米国株式に投資します。
実際の運用はマザーファンドを通してバンガード社のETF Vanguard・S&P500 ETF【VOO】に投資します。
画像引用:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 交付目論見書
Vanguard・S&P500 ETF 【VOO】
Vanguard・S&P500 ETF【VOO】は米国を代表する大型株500銘柄から構成されるS&P500との連動を目指して運用するETFです。
経費率は0.03%と非常に低コスト。
保有する銘柄数は504(2026.1末時点)で組入銘柄上位10は下表の通り。
| 銘柄 | TICKER | 比率 | |
| 1 | NVIDIA Corp | NVDA | 7.83% |
| 2 | Apple Inc | AAPL | 6.46% |
| 3 | Microsoft Corp | MSFT | 5.39% |
| 4 | Amazon.com Inc | AMZN | 3.92% |
| 5 | Alphabet Inc | GOOGL | 3.31% |
| 6 | Alphabet Inc | GOOG | 2.65% |
| 7 | Broadcom Inc | AVGO | 2.64% |
| 8 | Meta Platforms Inc | META | 2.63% |
| 9 | Tesla Inc | TSLA | 2.04% |
| 10 | Berkshire Hathaway Inc | BRK/B | 1.48% |
データ引用:米国Vanguard社サイトより
エヌビディア、アップル、マイクロソフト、アマゾンといった米国のみならず世界を代表する企業が上位を占めています。
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手数料(信託報酬、実質コストなど)
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの信託報酬は0.0638%(税込み)。
これに投資先ETF VOOの経費率 0.03%を加えて、
実質的な信託報酬は0.0938%(税込)。
実質コストは、2025.9に6期目の決算を迎え0.103%(税込)。
信託報酬以外のコストが非常に低くなっていますが、これはマーケットメーカーから直接VOOを購入し、売買委託手数料が0になっている為との事。
勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。
他社 米国株式(S&P500)インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較
S&P500に投資する他社の低コスト・インデックスファンドと比較してみます。
*ファンド名下の[]内は設定日。
*信託報酬・実質コストは税込み表記。
(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。
| ファンド [設定日] | 信託報酬 | 実質コスト | |
|---|---|---|---|
| --- | つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス [2023.11.17] | [2026.5.7まで] 0.0586% | 0.075% |
| 1 | ステート・ストリートS&P500インデックス・オープン [2024.1.11] | 0.0748% | 0.139% |
| 2 | 楽天・S&P500インデックス・ファンド [2023.10.27] | 0.0770% | 0.089% |
| 3 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) [2018.7.3] | 0.08140% 以下 | 0.089% |
| 4 | つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス [2023.11.17] | [2026.5.8以降] 0.09072% | --- |
| 5 | たわらノーロードS&P500 [2023.3.30] | 0.09372% | 0.120% |
| 5 | はじめてのNISA米国株式(S&P500) [2023.7.10] | 0.09372% | 0.117% |
| 5 | インデックスオープン・アメリカ株式 [2023.3.22] | 0.09372% | --- |
| 8 | SBI・V・S&P500インデックス [2019.9.26] | 0.0938% | 0.103% |
| 8 | iシェアーズ米国株式(S&P500)インデックス [2013.9.3] | 0.0938% | 0.102% |
| 10 | SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) [2020.7.22] | 0.0968% | 0.124% |
| 10 | My SMT S&P500インデックス [2022.3.29] | 0.0968% | 0.149% |
| 12 | iFree S&P500・インデックス [2017.8.31] | 0.198% | 0.214% |
| 13 | つみたて米国株式(S&P500) [2020.3.6] | 0.2200% | 0.230% |
| 13 | NZAM・ベータ・S&P500 [2020.2.13] | 0.2200% | 0.245% |
| 15 | Smart-i S&P500インデックス [2020.7.29] | 0.242% | 0.285% |
| 16 | eMAXIS S&P500インデックス [2020.12.14] | 0.330% | 0.342% |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、米国株式S&P500に投資するファンドの中でかつては信託報酬最安値でしたが、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドなど超低コストファンドの新規設定、そしてeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬引下げで、その順位を落としています。
ただ、依然、実質コストでは概ね最低水準のコストです(eMAXIS Slim、楽天プラス等には僅かに負けていますが)。
SBI・V・S&P500の配当に対する税制上の不利(三重課税)は無し。
米国ETFに投資する場合、所有する株式から出る配当の課税が現地国、米国、そして最終的には日本と三重課税になる事があります。
しかし、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは米国だけに投資するファンドですので、現地国=米国となり配当に対する税制上の不利は生じません。
国内から直接投資するeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同じです。
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SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・バンガード・S&P500)の運用状況
資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)
月次資金流出入額、純資産総額からSBI・V・S&P500インデックス・ファンドの売れ行き・人気を見てみます。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。
(*)SBI・V・S&P500の資金流入額には当初募集期間の金額は含まれません。
2019年9月26日に設定(2019年9月12日より募集)されたSBI・V・S&P500インデックス・ファンド、2021年以降、約100~350億円(/月)と巨額の資金流入があります。
純資産総額も設定から僅か3年9カ月の2023.6に1兆円、2024.12には2兆円を超えるなど、さすがにeMAXIS Slim米国株式(S&P500)にはかなわないものの十分売れている、人気のあるファンドです。
ただ、eMAXIS Slimが新NISAが始まった2024年以降大幅に資金流入を増やしたのに対し、SBI・Vは殆ど増えていません。2025年以降は寧ろ減少しているようにも見えます。
運用状況は?
インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。
下図は2026年1月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。
米国ETF Vanguard VOO、BlackRock iShares IVVのデータもプロットします。
*VOO/IVVは分配金10%課税後再投資した場合の終値での円換算騰落率。(終値は米国Google Finance、分配金は各運用会社サイトより引用)
(多くのファンドが乖離がないであろうとの前提のもと管理人の主観で決めた)配当課税を適切に考慮した真のベンチマーク(図中ピンクの星印)から決まるコストと騰落率の関係が図中グレーの点線です。このグレーの点線上にあればコスト要因以外でのベンチマークとの乖離がないと推測できます。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの騰落率は図中点線より若干マイナス側に位置しています。そして、ほぼ同じコストのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)や楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドより僅かに劣後しています。
今回の評価期間では、(配当課税を適切に考慮した真の)ベンチマークに対しコスト要因以外でのマイナス乖離が起きた可能性があります。
この乖離の要因の一つとして考えられるのが現金比率の高さ(とっても2026.1末時点で0.5%程度)、近年S&P500は大きく上昇していますが、現金比率の高さ、そしてその分を先物などでカバーしていない影響がより顕著になった為と推測します。
勿論、騰落率がマイナスであれば、SBI・Vの騰落率は他ファンドより高くなる(下落率が小さくなる)と思われます。
*これに加えて、2026.1末にVOOがマイナス乖離を起しており、これも若干影響を与えているかと。
繰り返しになりますが、本記事でのベンチマークとの乖離とは、国内課税を適切に考慮したベンチマークに対する乖離を意味します。S&P Dow Jones Indiciesが公表しているS&P500指数値(ネット/円換算)との乖離で見れば、2026.1末時点では上図にあるようにほぼ0となります。どちらのベンチマークとの乖離を重視するかは読者の方のご判断にお任せします!
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SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの分配金
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは分配金を出した実績はありません。
これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、多くのインデックスファンドが分配金を出さない、無分配としています。
勿論、保有する株式から出た配当はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。
最新の騰落率[利回り](eMAXIS Slim米国株式との比較) ~2026年1月末日時点~
*本章は原則毎月更新します。
最新の騰落率をライバルファンドとともにまとめます。
*3,5年騰落率は年率表記。
[表をクリックすると拡大します]
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドはeMAXIS Slimより騰落率が低くなっています。これは、堅調な相場の中、SBI・Vの現金比率の高さが不利に働いたためと推測。
*1カ月で大きく差がついていますが、これは米国時間1/29にVOOがマイナス乖離を起した為と推測。尚、翌日には乖離が解消しています。
尚、楽天・全米株式インデックス・ファンド、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドはベンチマークが異なりますので参考値として見て下さい(中小型株有無の違い)。
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まとめ
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、S&P500をベンチマークとするインデックスファンドの中で信託報酬最安値の座こそ他のファンドに譲ったものの、実質コストでは依然十分低コストのファンドです。
そして、人気(資金流入額)も高く、2兆円を超える巨大ファンドです。
他の多くのファンドとの違いは現金保有分を先物でカバーしていない事。と言っても、現金比率は1%未満ですので、これを良しとするか否か、またどちらがお好みかは、それぞれの方の判断にお任せします。
いずれにせよ、米国株式を中心に投資したい方にとって、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド、SBI・V・全米株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンド等とともに有力な選択肢の一つとなるファンドです。
販売会社
SBI・V・S&P500インデックスファンドは下記の金融機関で購入出来ます。
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%。
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)。
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。
公式サイトマネックス証券
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト SBI証券
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利が松井証券資産額に応じて最大 年0.65%になるのも魅力。
公式サイト松井証券
勿論、NISA(つみたて投資枠)対象のファンドです。(成長投資枠でも購入出来ます。金融機関によってはつみたて投資枠専用としている場合もあります)
*当初SBI証券だけの取り扱いでしたが、2020.4以降販売会社が増えてきました。
ただ2026.1時点楽天証券では取り扱っていません。
ライバルとなるファンド
iFree S&P500インデックス
他の米国株式(S&P500、CRSP USトータル・マーケット・インデックス)インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。
インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。




